2021年06月01日

『夜廻り猫』おじいさんと子猫がハッピーエンドをむかえる

いやー、よかったよかった。
潔さんのところに子ネコ(キヨシ)がかえってきた。
http://www.moae.jp/comic/yomawarineco/751/1
潔さんのむすめ(敦子)が、キヨシを東京へつれてかえったけど、
なにもたべなくて、点滴をしてもらったという。
このままずっと点滴というわけにいかないから、
また潔さんのところへキヨシをもどしにかえってきた。
潔さんは、むすめに頭をさげてたのむ。
自分になにかあったときは、
敦子に 俺のあとを頼むわけにはいかないだろうか・・・

敦子さんは「あーあ」とため息をつきながら
「猫に持参金つけてよ!」と冗談めかしていう。

キヨシのかわりに潔さんをなぐさめようと、
家にのこっていた子ネコ(帽子)は、
自分の役目がおわったと、さみしそうに家をでていこうとする。
そんな帽子に潔さんは声をかける。
帽子!おまえ兄さんなんだから教えろよ
エサはちゃんと食えって

帽子にスリスリするキヨシ。
「・・・・はい!」と
うれしさに胸をあつくして 帽子はこたえる。

こうして潔さんの家に、キヨシと帽子という
2匹の子ネコが同居することになった。
わたしがねがっていたとおりの大団円だ。
いやー、よかったよかった。

老人がネコをかいはじめるときの、
これはひとつのやり方だろう。
自分にもしものことがあったら、
ネコの世話ができる家族なりしりあいにたのんでおく。
老人だからといって、ネコをかいはじめてはだめ、
なんて頭からきめつけるのはひどい。
だれだって、ネコといっしょにくらしたいのだから。

posted by カルピス at 20:39 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月27日

散歩していたら、ネコに「お接待」をうける

職場から利用者の方と散歩にでかける。
住宅地をとおりかかると、白黒のネコをみかけた。
「ニャンコさん!」と声をかけると、
シッポをたかくあげ、こっちにちかづいてくる。
からだをすりよせてきて、あそんでほしそうだ。
わたしがなでると、もっともっととせがむ。
そのうち道路にからだをすりつけ、
おなかをまるだしにしてあまえてくる。
いたりつくせりだ。はじめてであったネコに、
これだけ「おもてなし」されると胸があつくなってくる。
しばらくなでてから「じゃあね」とわたしがあるきだすと、
「え、もうおしまい?」みたいに、
こっちをみたまま道路のまんなかでねころんでいる。
あぶないよ、と声をかけても、その姿勢をくずさない。
きっと、近所の家でかわれているネコなのだろう。
みぢかい時間に最大限のサービスで接待してくれた。
わたしはネコをみかけたら、
できるだけ声をかけるようにしているけど、
これほどの反応をみせてくれるネコはめずらしい。
梅雨のはれまだったので、ネコも気分がよかったのかもしれない。
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わたしがおむかえにいく利用者の家では、
・ごはんをあげるけど、ノラネコ・・・3匹
・家のなかでかわれてるけど、外でもあそぶネコ・・・1匹
・トイプードル・・・1匹
がなかよく くらしている。
ネコと犬がいっしょになってお皿に顔をつっこみ、
キャットフードをたべるのがふつうにみかけられる。
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おたがいが、あたりまえの存在として相手をうけいれている。
岩合さんの「猫歩き」をみると、かいネコでも外で自由にあそび、
人間にたいしてもおどおどした態度はとらない。
家のなかと、そとでの顔が おなじというのを、
外国ではあたりまえにみられるようだ。
利用者の家は、ちょうどそんなかんじで、
ネコと犬がとても自然にくらしている。
「ポツンと一軒家」とまではいかなくても、
ご近所とはなれたところに家があるので、
安心して外であそばせられる環境になっている。
すべての動物が、しあわせにくらせますように。

posted by カルピス at 21:39 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月25日

ネコをかいはじめる老人に、なにかすくいがほしい

『夜廻り猫』では、このところ
「おじいさんと子猫」がかかれている。
ひとりぐらしの老人の家に
子ネコがまよいこんできて、しきりにピーピーなく。
遠藤さんにいろいろおしえてもらい、
ごはんをあげ、病院にもつれていき、
なりゆきで、その子ネコをかうことにした潔さん。
子ネコは潔さんがだいすきで、
あまえられると潔さんもまんざらではなく、
おたがいにいい相手をえて、あたらしい生活がスタートした。

そんなところに、潔さんのむすめさんがたずねてきた。
潔さんが子ネコをかいはじめたことをしると、
もう80ちかくの高齢なのに、いまから子ネコをかうのは
無責任だと、子ネコは自分がかうといって、
東京へつれてかえろうとする。

そうはいっても、潔さんと子ネコがひきはなされるのは、
あまりにもかわいそうなので、きっとどたんばで
むすめさんはおもいとどまるだろう、とおもっていた。
でも、709話では、ほんとうに子ネコがいなくなっていた。
遠藤さんが潔さんの家をたずねると、
あれは東京に行ったよ
娘がそだてることにした・・・すまん
俺はもうすぐ80だ
最後まで飼ってやれないからな

と潔さんは事情を説明する。

大丈夫、といいながらも さみしそうな潔さんをみて、
遠藤さんといっしょにくらしている
ボウシという名の子ネコが、
潔さんの家にのこる、といいだす。
ここまでが709話までのながれだ。
http://www.moae.jp/comic/yomawarineco

老人が子ネコをかいはじめるのは、
のこされた寿命をかんがえると、たしかにリスクがたかい。
むすめさんが子ネコをつれてかえったのは、
さいわいだったといえるかもしれない。
でも、このままでは潔さんと子ネコの関係が
完全にうしなわれてしまい、すくいがない。
せっかくなかよく くらしはじめていたのに。
子ネコが きゅうにいなくなったときのさみしさは
ひとりぐらしの潔さんに どうしようもなく残酷だ。

つぎの710話は、どういう展開をみせるだろうか。
ボウシがそのまま潔さんの家にのこるのか。
潔さんのむすめが、子ネコがもどしにくるのか。
作者の深谷かほるさんには、
子ネコをかいはじた高齢者のために、
すてきなおとしどころを 用意してもらえないだろうか。
それとも あくまでも現実路線でおしとおすのか。
次回の展開に目がはなせない。

posted by カルピス at 20:59 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月04日

朝日新聞土曜日版beの連載「猫を飼う」に期待する

今週の朝日新聞土曜日版beに、
「猫を飼う」という企画がのった。
「1」とあるので、何回か連載されるのだろう。
1回目は、「道で子猫をみつけたら」というもの。
Beがすすめているのは、
拾う前に、母親がいるかどうか確認して。(中略)しばらく様子を見て、もし母親がいるようなら、子育てを見守って、離乳が始まったころに、母子一緒に保護してあげるのがいい。

というやり方だ。
もし母猫がいなければ、まず動物病院へ。
そして、地域猫活動をしているひとや、
動物保護団体に相談することもすすめている。
すでに何匹かネコをかっていて、これ以上ふやせないひとは、
そうした団体にしらせたら、どうしたらいいかおしえてくれる。
子ネコをみつけたからといって、
ぜんぶ自分が責任をおわなければならないのではなく、
適切に対応してくれる団体につなげば
子ネコをしあわせにできるかもしれない。

わたしの経験では、子ネコが母ネコといっしょにいたことはない。
どの子ネコも、ひとりきりで、おなかをすかせ、
なにかをうったえるように、ピーピーないている。
なくけれど、姿をみせない子ネコもいる。
ごはんをあげてみて、たべるようなネコなら
つかまえて家につれてかえればいいけど、
ひとを警戒してちかづかないのなら、
動物保護団体に相談したほうがいいかもしれない。

ネコをかいたいけど、どうしたらいいのかわからないひとが、
こういう記事に背中をおされるとうれしい。
子ネコはたしかにかわいくて、すてきな家族だけど、
はでにあばれまわり、家具をキズつけたりもする。
時期がくれば、去勢や避妊手術を必要になる。
あたらしい家族として、子ネコをどうむかえたらいいのか、
これからの連載に期待したい。

posted by カルピス at 21:32 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月26日

「夜廻り猫」に連載ちゅうの「おじいさんと子猫」がいいかんじ

ネットで連載されている『夜廻り猫』(深谷かほる)が、
老人の家にまよいこんだ子ネコをとりあげている。
タイトルは「おじいさんと子猫」。
http://www.moae.jp/comic/yomawarineco/740/1
子ネコをどうあつかっていいかわからない老人に、
とおりがかった遠藤さんが、
「親とはぐれたら生きていけない
 飼ってやってください!」
とおねがいする。
はじめはしぶっていた老人だけど、
ぴゅーぴゅーなく子ネコ(まだほんの赤ちゃんだ)に
こまってしまい、晩酌のサシミをゆでてあげる。

2話目では、毎日サシミはやれんよ、という老人(渡辺さん)に、
動物病院へいけば子ネコ用フードがあると、
遠藤さんがおしえる。「ノミやダニも駆除してもらえる」し。
子ネコ用フードなら、スーパーでも
ホームセンターでもかえるのに、動物病院を紹介するところが
遠藤さんのうまいところだ。
フードだけをかうわけにいかず、血液検査や
予防注射のはなしにきっとすすむだろう。
ネコとくらしていこうとするのなら、
かかりつけ医がいたほうがいい。
はじめてネコをうけいれるひとは、
ほんとうになにもしらない状態なので、
病院へいけば基本的な情報をおしえてくれる。
それにしても、渡辺さんが子ネコをうけいれる気になってよかった。
このごろは、余命と相談して動物をかいましょう、
という風潮があるけど、であいはいつだって突然におとずれる。
一時的な感情にながされてはいけない、といっても、
ないている子ネコを だれがほっておけるだろう。
まずはたすける、が基本だ。渡辺さんがやったように。

そして3話目。
ピューピューないて なにかを必死にうったえている子ネコに、
渡辺さんはどうしていいかわからない。
夜まわりちゅうの遠藤さんにたすけをもとめると、
これは・・・
「すきー」と言っておるのです

と遠藤さんはおしえてあげた。
だれかに、ましてや子ネコに
「すきー」なんていわれたことのなかった渡辺さんは、
こころをわしずかみにされて かたまってしまう。
ネコずきがまたひとりふえた瞬間だ。
こういうふうにして、ネコは人間をとりこんでしまう。
ネコのかわいさをまえに、人間はあまりにも無防備だ。

posted by カルピス at 21:22 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする