2020年10月16日

自分をうけいれてくれる家がネコにはわかる

ひさしぶりに岩合さんの「世界ネコ歩き」をみる。
バスク地方のネコたちが何匹も登場した。
ものすごくあまえっこのネコがいて、
かいぬし(男性)との濃厚なひとときをみせてくれた。
もうながいつきあいなのだろうとおもっていたら、
ほんの4日まえ(撮影の)にきたばかりなのだという。
おとなのネコなのに、すっとなれたらしい。
ネコって、そういうところがある。
ここは気をゆるせる家だとおもったら、
すっかり安心して自分のねぐらにしてしまう。
反対に、人間がいかにいい環境とおもっていても、
ネコが気にいってくれなければ、ひきとめられない。
ククという名のそのネコは、
かいぬしの胸にあまえて頭をこすりつけている。
かいぬしは、頭とほほをやさしくなでる。
朝のかるいあいさつというよりも、
恋人どうしが性的なスキンシップをとっている雰囲気だ。

岩合さんにもネコたちは気をゆるす。
カメラをかまえる岩合さんの肩にのったり、だっこをせがんだり。
テレビからネコの声がするので、
子ネコがお母さんネコをさがしているのかとおもったら、
岩合さんがネコの声をまねているのだった。
その声をきいたネコは反応して、自分でもなき声をあげる。
興がのってきた岩合さんは、30分もそうしてなきあっていたらしい。
ネコがすきなひとを、ネコはわかるというけど、
あまりにもかんたんに手なずけてしまうので、
2匹のネコといっしょにくらしていながら、
わたしは岩合さんにシットしてしまった。
あんなふうにネコに気をゆるしてもらえるのがうらやましい。

アルバイトさきのハーブショップで仕事をしていたら、
ひさしぶりにお店にきたお客さんが
ネコをかいだした、というはなしをきけた。
それまでネコをかったことのないひと(女性・40代)なのに、
家のまわりにいるノラネコが気になって、
なぜだかきゅうに世話をする気になったそうだ。
そのネコは、女性の家のちかくで、
これまでになんどか赤ちゃんをうんできたらしい。
女性はネコを動物病院へつれてゆき、避妊手術をしてもらい、
自分の家にむかいいれている。
ネコの世話がいそがしくて、ハーブどころではなかったという。

エサやトイレ、それに病院へよくいくので、
お金がかかってたいへんだといいながら
(10万円の特別給付金をあてたそうだ)、
ネコが家にきてから、すっかり家族があかるくなったという。
女性本人もしあわせをかんじているそうだし、
ネコをめぐってほかの家族もいい関係になっているという。
片目がつぶれているというし、もうおとなのネコだから、
子ネコ特有のかわいさはないだろうに、
きゅうにそのネコの世話をしようとおもいたつのだから、
神さまがすてきなアレンジをしてくれたのだろう。
そして、そんな気をおこさせる魅力がネコにはある。
一匹のネコが、家族としてむかえられ、
おたがいがあいてを必要としあい、しあわせになる。
ネコは 自分を家族にむかえてくれる家が なんでわかるのだろう。
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2020年10月09日

壮絶ともおもえるネコずきのコミュニティ

プリンを2回めの予防注射につれていく。
2年目からは、いちねんに1回だけでいいけど、
はじめての年は、2回の注射が必要だという。
動物病院につくと、先生が電話ではなしている。
保護した子ネコを、保健所がうけいれてくれない、
という相談をうけているようすだ。
保健所、といっても、処分するためではなく、
譲渡会へのつなぎであずかる役割を
本来は保健所がはたしているためだ。
ただ、いまはどの保健所もネコがたくさんで、
これ以上うけいれられない状況らしい。
先生にしても、とくにいいアイデアはなく、
たいへんですね、と歯ぎれわるく電話をきられた。
先生によると、ことしはとくにすてられる子ネコがおおかったそうで、
いろんなところでにたような相談をうけているという。
プリンもまた、縁があって ことしわたしの家にきたすてネコだ。
5種混合ワクチンをうってもらい、7130円しはらう。

この先生は、自分でも30匹以上のネコをひきとっている。
かいぬしが歳をとり、世話ができなくなったネコや、
いろんな理由でひきうけなければならなかったネコたちだという。
自分の生活費とおなじくらい、ネコたちにお金がかかる、といわれた。
30匹となれば、エサ代や、トイレの砂だってそうとうな金額になる。
この病院にくる常連のなかには、
10匹以上かっているひとがなんにんもいて、
先生にはげまされ、あるいははげましあって、
ネコの世話にうもれているようすがつたわってくる。

わたしのまえに診察をうけている方は、
ネコを3匹つれてきていた。この方も予防注射のようだ。
ほかの薬とあわせて2万7000円をしはらわれた。
先生とのやりとりをきいていると、
家に4匹のネコがいて、ぜんぶ三毛猫らしい。
先生と戦友同士みたいに はなしをされていた。
壮絶ともおもえるネコずきのコミュニティが
先生のまわりにつくられている。
わたしもネコずきだとおもっているけど、
あくまでも家族に子ネコをむかえた、というはなしだ。
先生たちのコミュニティは、もはやべつの次元であり、
なにか ネコたちへの責任をはたそうとしているようにみえる。
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2020年09月18日

犬童一心さんがネコとすごすステイホーム

すこしまえの朝日新聞に、映画監督の犬童一心さんが
ネコとのステイホームについてかいていた。
 朝、私が起きてリビングに行くと必ずやってきて、いつもの位置に座ってこちらを見上げる。少し温めた、新しい水がほしいのだ。朝食のおこぼれのヨーグルトをもらえるまで更に待つ。食べるとトイレ。終わるとソファに行ってゆっくりと毛づくろい。その隣にすわってコーヒーを飲むと、頭を私の足に乗せ背中を向ける。撫でてほしいのだ。

おたがいが、おたがいをよくわかっていて、
無言の会話が成立しているのがすてきだ。
いまという特別な時期に、あせって仕事するよりも、
チャッピーとの時間をえらんだ犬童さん。
「いっぱい一緒に居られるなんて幸せじゃないですか。」
 友人の監督が、リモートで映像作品を撮り始めネットで公開するようになった時、私はそっちへは行かなかった。チャッピーと今ここにしかない時間を大事にして、思う存分味わおうと思った。

子ネコは子ネコですごくかわいいけど、
歳をとったネコは、気もちのつながりをかんじさせてくれ、
2人だけの特別な関係をきずける(ような気がする)。

いっしょにくらす母が、ネコの写真を孫と友だちにみせたいから、
何枚かプリントしてほしい、といってきた。
わたしがとる写真のほとんどはネコがあいてなので、
ものすごくたくさんの写真がグーグルフォトにはいっている。
そのなかから10枚をえらび、お店でプリントした。
A6サイズの写真を10枚✕3セットで810円。
いまはネットでつくるフォトブックの時代とはいえ、
30枚で810円なんてすごくやすい。
これでじゅうぶんだとおもった。

写真をえらびながら、3年分の写真をざっとみた。
ほとんどの写真はネコだけがうつっているけど、
ときどき家族もはいってる写真があり、
そんなときの母や配偶者は とてもいい表情をしている。
我が家のしあわせは、まちがいなくネコたちと ともにある。

posted by カルピス at 20:39 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月05日

うちのまわりにあらわれるノラネコはなにをかんがえていrのか

先週からうちのまわりにノラネコがあらわれるようになり、
家をまもるココ(2歳・オス)は
おちつかない日々をすごしている。
ノラネコの姿がみえると ココはそとにでておいまわす。
威嚇の声をあげ、にらみあい、じっさいにケンカもして、
足から血をだしてかえってきたこともある。
ノラネコはキジトラで、しっぽがみじかめだ。
右目が白くにごっていて、もうみえないのでは。
このネコは、3ヶ月くらいまえに、
いちどうちにきている。まだ子ネコだった。
玄関さきにだしてあったもえるゴミの袋をやぶり、
たべものをさがしていた。
わたしがあらわれると、すぐににげだしたので、
かくれた家のちかくにカンヅメをおいてみたけど、たべてない。
このときも、右目はすでに白くなっていた。

あれから3ヶ月、どうやって生きぬいてきたのだろう。
そんなにやせてないし、ネコごはんをあたえてもなべないので、
どこかのおうちでごはんをもらっているのかもしれない。
きょうあらわれたキジトラは、
庭から部屋のなかをじっとうかがっている。
ココはうなり声をあげておこっているけど、
キジトラは不思議そうにココをみるだけだ。
のっそりとガラス戸にちかづいてきて、
興奮するココとむかいあう場面もあった。
声をあげるのはココだけで、キジトラはおちついている。
わたしの存在をこわがらず、ちかよってもにげない。

ネコ第一主義のわたしとしては、ココがいやがるからといって、
キジトラをおいはらいたくはない。
でも、ネコごはんをあげてもたべなかった。
いったいなにをかんがえているのだろう。
部屋にあげてほしいのだろうか、
わたしになでてほしいのだろうか。
ココはなかよくするつもりがないようなので、
とてもいっしょにすごすわけにはいかないけど、
ごはんぐらいはたべていってくれてもいいのに。

その場その場のうごきを、ネコはかんがえたりしない。
自分がなにをすればいいのか よくわかっている。
ネコの野性にしたがい、ココとキジトラはうごいている。
ココは、1ヶ月まえにきた子ネコ(プリン)を
すぐにうけいれてくれたけど、
おとなになっているキジトラとはなかよくできない。
キジトラは、部屋のなかをうかがい なにをもとめているのだろう。
なぜココを挑発するように、ちかづいてくるのだろう。
シンプルなわたしの人生とちがい、
ネコの世界はずっと謎につつまれている。

posted by カルピス at 16:18 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月19日

子ネコのプリンが家にきてから4週間

子ネコのプリンが家にきてから4週間がすぎた。
はじめはたべることにあまり興味がないようで、
ごはんにむかわないのが気になっていたけど、
それでも体重は900グラムから1600グラムへと、700グラムふえた。
みかけはあいかわらずやせっぽちで、
手足ばかりがひょろながいけど、確実に体重がふえているから、
もともとスマートな体型のネコなのだろう。
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まえの記事にもかいたとおり、
先住ネコのココが、まるでお母さんのように、
ずっとちかくでみまもっている。
あそびにつきあったり、へんなところへいかないか目をくばる。
ふたりともトラネコなので、あそんでいるところをみたら、
だれでも親子だとおもうだろう。
プリンはココのおなかに顔をつっこんで、
おっぱいをさがしてチューチューいってるけど、
オスネコのココには もちろんおめあてのおっぱいはない。
ついこのまえまで、からだはおおきいものの、
性格はまるで赤ちゃんだったココが、
プリンの世話をするうちに、かんぜんなおとなのネコとなった。
わたしの手とたたかうことがだいすきだったのに、
もうそんなあそびにさそってくれず、プリンとばかりすごしている。
「トムとジェリー」のアニメをみてるみたいに、
ココがプリンをおいかけて、ドタドタとかけてゆき、
視界からきえたかとおもうと、
こんどはプリンがココをおいかけて、逆方向へはしっていく。
あんなに全力であそんだらたのしいだろーなーとおもう。
プリンは、ココがうけいれてくれた幸運をどうおもっているだろう。
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まだ赤ちゃんネコなのだから、プリンが外にでるとあぶないのに、
ココのあとをついて、これまでなんども外にでてしまった。
ココがいるから大丈夫だとおもいつつ、
なにかの拍子でとおくへかけだしたらとおもうとこわい。
でも、猛暑となったことしの夏に、
網戸にしないわけにはいかず、
ココが穴をあけた網戸からプリンがでてしまう。
ゆうべは、2階のマドからでたプリンが、
下におりれなくておおさわぎした。
あわれげな声でたすけをもとめるので
ココも心配して声がするほうをいったりきたりしている。
けっきょくわたしが2階の屋根にあがり、プリンをたすけだす。
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子ネコの成長は はやく、
生後6ヶ月になれば、もうおとなの体格になる。
かわいいさかりのプリンは、いま、好奇心にあふれ、
一歩そとにでれば危険がいっぱいだ。
プリンになにかおきたらとおもうと、胸があやうくなる。
全力であそび、全力でねむり、ごはんをたくさんたべ、
つつがなく、おとなのネコになりますように。

posted by カルピス at 21:33 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする