2021年03月27日

やってみなければわからない どうでもいいことをやってみる

すこしまえのデイリーポータルZに、パリッコさんの
「『寿司チャーハン』と『チャーハン寿司』」という記事がのった。
https://dailyportalz.jp/kiji/sushi-chahan
寿司のシャリとネタをつかってチャーハンをつくるのと、
チャーハンをシャリにして寿司をにぎる、というこころみだ。
それぞれをたべてみた感想は、
普段とは一味違う海鮮チャーハンという感じで、本気で美味しいです。

チャーハンが余ったからってわざわざ作る必要はないように思います。

ということだ。
「やってみなければわからないことをやってみたところ、やってみなくてもいいことがわかった」

とパリッコさんはまとめている。

わたしもなにか
「やってみなければわからないこと」をやってみよう。
料理をつくるとき、レシピにはよく 塩コショウーで味をととのえる、
なんてかかれているけど、塩はともかく、
コショーって本当に必要なのか。
いつもテキトーにコショーをふりかけるけど、
気やすめ、あるいはおまじないみたいなもので、
じつはたいして意味がないのでは。
鳥のモモ肉に、塩だけをふりかけてやいてためしてみる。
あきらかに気のぬけた味で、おいしくなかった。
あたりまえの結果だけど、
「やってみなければわからない」ことはたしかだ。
そして、「やってみなくてもいい」こともわかった。

いつものむ芋焼酎は黒霧島だけど、たまにはほかの種類を、と
まえによくのんでいた黒伊佐錦をひさしぶりにかってみた。
のみくらべたら、ちがいがわかるだろうか。
黒霧島のほうが、しっかり芋焼酎らしいかおりがして、
あきらかに黒伊佐錦よりおいしいとおもった。
まえによんだ新聞の記事に、焼酎づくりのさかんな鹿児島県の酒造が、
いちばんうれている芋焼酎は宮崎県の黒霧島なのをくやしがっている、
みたいなことがかかれていた。
黒霧島がこれだけはっきりおいしいと、
ほかの芋焼酎はおいかけるのがたいへんだろう。
まえにわたしがスーパーで黒霧島をかったとき、
レジのおじさんが「やっぽこれのもんですね」とはなしかけてきた。
いろいろワインがでまわっていようとも、
けっきょくブルゴーニュとボルドーにとどめをさす、みたいな
黒霧島にたいする絶対的な信頼感がうかがえる。

どちらがおいしいかなんて、ひとそれぞれのこのみでしかないので、
ためしてみても、だからどうなんだ、というはなしでしかなかった。

posted by カルピス at 16:37 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月05日

豚バラ軟骨でつくる魯肉飯(ルーローファン)

すこしまえの記事に
「台湾で魯肉飯(ルーローファン)がたべたい」とかいた。
日本にある台湾料理店ではなく、台湾にいってたべたい。
とはいえ、しばらく台湾へはいけそうにない。
たまたま きょういった業務用スーパーに、
豚バラ軟骨があったので(いつもうれているとはかぎらない)、
自分で魯肉飯をつくろうとおもいたった。
豚バラブロックは、たかすぎて手がでないけど、
豚バラ軟骨は100グラム50円だ。
きょうかったのは、1100グラムいりだから、
550円ですごい量の豚バラ(軟骨だけど)が手にはいった。

このごろは、おでんをつくるとき、
牛スジのかわりに豚バラ軟骨をつかっている。
かなりギトギトしてるので、家族には不評だけど、
おでんで肉をたくさんたべようとおもったら
豚バラ軟骨で手をうつしかない。
魯肉飯でつかうのは豚バラブロックなので、
そのかわりに豚バラ軟骨をつかうのは、
そんなに抵抗なくうけいれられうのではないか。

クックパッドを参考に、魯肉飯をつくる。
おでんのときは、豚バラ軟骨を いちど煮こぼすけど、
クックパッドでは、そんなことはせず、
いきなり強火でいためてこげめをつける、とある。
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そのあとを調味料くわえ、圧力鍋で数分にこむだけだ。
レシピにはなかったけど、調味料として八角をひとついれた。
結果的にはこれが正解で、いかにもそれっぽいかおりがついた。
壇流クッキングでつくるバーソーには、ネギとしいたけ、
それにゆで卵をいれるので、そのまま魯肉飯にもつかう。
わたしがすきな糸こんにゃくもいれた。
できあがりは いかにもアジアっぽいみかけで、
ふだんは豚バラ軟骨をたべない配偶者も、
おいしいといってくれた。
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すこしまえから「グリさらパン」をつかっている。
魚やきグリルにいれてつかう ちいさなフライパンのことで、
お皿として テーブルにだせるので「グリさらパン」。
デイリーポータルZで紹介されていた。
https://dailyportalz.jp/kiji/gri_sara_pan
魚やきグリルは、おいしくやけるとはいえ、
つかったあとのかたづけが面倒だけど、
このグリさらパンは、グリルがよごれず 手間いらずだ。
中火でやいても、みじかい時間で火がとおり、やわらかくなる。
手羽先でもモモ肉でもつかえるし、魚だってやける。
野菜とソーセージをならべ、シュレッドチーズをかけたら、
それだけで立派な一品だ。
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きょうもうひとつ つくったのは、
新聞にのっていた タラのちゃんちゃん焼き。
野菜をならべてタラをおき、ミソだれをかけるだけでできる。
3品ともかんたんで、わたしむきの料理だった。

posted by カルピス at 20:46 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月01日

台湾で魯肉飯(ルーローファン)がたべたい

旅行先として、台湾をかんがえたことがない。
ちいさな島に、人間がごちゃごちゃとおおそうだし、
たべものにもそんなに魅力をかんじなかった。
でも、「ヒロシの駅前グルメ」がとりあげる台湾編や、
デイリーポータルZの魯肉飯(ルーローファン)の記事をよむと、
https://dailyportalz.jp/kiji/Lu_Rou_Fan-in-Taiwan
いままでスルーしてきたのがもったいなくおもえてきた。
台湾料理が味わいたいのなら、台湾料理店へいけばいいわけだけど、
やはり現地でたべる食事として 台湾料理を体験したい。

魯肉飯にのったあぶらたっぷりの豚肉は、
豚の角煮のようにみえるけど、
じっさいにたべたらどんな味なのだろう。
いかにもからだにわるそうな脂身が魅力的だ。
わたしも みかけがよくにた料理をつくったことがある。
『壇流クッキング』にのっていたバーソーがそれで、
バーソーは、壇さんが邱永漢さんにならった
「台湾の、一番簡単で、面倒の要らない料理」だという。
二人で町に出て、豚のバラ肉の塊を300グラムばかり、ネギの束を二束三束買いこんだ。あとはシイタケと、卵ぐらのものだったろう。
 邱君は、そのネギの根っ子だけを取りのぞき、ザブザブと水洗いして、長いまま全部、鍋の中に入れた。切りも何もしない。その上に少しばかり水を入れ、今度は豚バラの塊を、丸のまま、ほうり込んだ。そこへ大量の醤油を入れて、ガスに点火した。(中略)トロ火で、2、3時間も煮込んだろうか。その間、邱君は見向きもしなければ、かきまわしもしない。(中略)やがて、ゆで卵の皮をむいて3つ4つほうり込み、シイタケをほうり込み、
「味がしみたら、それで出来上がりですよ」

じっさいにつくってみると、たしかに手間がかからない。
『壇流クッキング』は、どの料理もこまかいレシピはなく、
塩・コショーの量も「小さじ1」なんてかいてないし、
手にはいらない材料は はぶいてもいいという方針なので気がらくだ。
できあがったバーソーのみかけが、魯肉飯によくにている気がする。
壇さんは「簡易東坡肉といったところである。」ともかいている。
東坡肉は豚の角煮なので、わたしのなかでは
魯肉飯=バーソー=東坡肉(トンポーロ)=豚の角煮となっている。
豚バラ肉をコトコトにこめば、魯肉飯っぽくなるのではないか。

わたしはバーソーに糸こんにゃくをいれるのがすきで、
醤油をたくさんつかっているから
豚肉のあぶらとあわさって、ご飯がよくすすむし、くさりにくい。
ラーメのスープにもなりそうだ。
ひえるとラードがたくさんでてきてギョッととするけど、
その不健康そうなところがまたいい。
台湾へいって、魯肉飯をはじめとする豚バラ料理をたべたい。
新型コロナウイルスは、いまだにどう収束するかがみえない。
収束したときの旅行先候補がふえるばかりだ。

posted by カルピス at 21:54 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月28日

星野智幸さんの「家事としての肉野菜炒め」に100%共感する

朝日新聞土曜日版beにのっていた
星野智幸さんの「家事としての肉野菜炒め」に
100%共感してよんだ。
グルメな男が、気の向いたときに、自分の好きな料理を凝ったレシピでハイレベルに仕上げてふるまう、(中略)は、趣味としての料理であって、家事とは異なる。

星野さんは、肉野菜いためにいたる必然を、
以下のような状況に整理している。

・週の半分の料理を担当している。
・次第に定番のメニューができて、普段はそれを回すことになる。
・私とつれあいとで得意なレパートリーも異なるので、
 飽きることはない。
・とはいえ、連日となると、やはり面倒に感じる日もある。
・そんなときは、肉野菜炒めの出番だ。
・オンラインのレシピだと、ほんの一手間かけるだけで
 美味しく作れる、とあったりするが、
 その一手間をかける気力もないから、肉野菜炒めに頼るのだ。

まったくそのとおりで、キャベツとなにかの肉があれば、
それだけでりっぱな、というかそれなりの一品となる。
もやしをいれると量がふえるし、
ピーマンやニンジンがあればいろどりもきれいだ。
アジアの国ぐにを旅行していて、屋台料理をみていると、
そのおおくは肉野菜いためともいえる。
肉と野菜をいためたものが、いちばんてっとりばやい料理なのだ。

星野さんは、家事としての料理を下記のようにまとめている。
ウィキペディアにのせたいくらい完璧な定義だ。
特売の安い食材を探し、栄養のバランスと調理のしやすさに配慮した献立をその場で考え、数日分の食材を予算内で買い、実際に手際よく料理し、ときに作り置きし、それでも余った素材を使い切るメニューをさらに工夫して作る、ということを、自分の気分にかかわらず繰り返す毎日。それが家事としての料理だ。

このなかの「数日分の食材を予算内で買い」、
がわたしはにがてで、どうしてもその日の分の材料しかかえない。
献立をきめずにスーパーへゆき、棚にならべてある食材をみて、
なにをつくるかかんがえる。でないと、献立がわいてこないから。
だから、食材をあまらせることはほとんどなく、
「素材を使い切る」ため、というよりは、
くるしまぎれのメニューとして肉野菜いためにたすけられている。

星野さんは、「私が見出したコツ」として、
最初にキノコを強火でしっかり炒める、をあげている。
わたしは、このごろ鶏ガラスープにたよるようになった。
さいごにナンプラーをかければ、タイ料理っぽい。

posted by カルピス at 18:09 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月29日

くるしまぎれのごま豆乳鍋

すずしくなったから、というわけではなく、
スーパーへかいものにいったとき、
食材がかぎられていたので、しかたなく鍋にする。
ちかく改装工事が予定されているようで、
お店としては できるだけ在庫をおきたいくないのだろう。
いくつかの棚はからっぽで、旧ソビエトの食品うりばみたいだ。
商品がかぎられているうえに、いまは野菜がたかい。
1/4のはくさい、1/2のキャベツが150円もするし、
ネギは250円なので はじめからあきらめている。
しいたけもほんのすこしで200円するのでとりやめ。
けっきょく、肉は手羽元(160円)と豚モモきりおとし(285円)、
はくさいとキャベツが1/4と1/2ずつではたりないので、
大根とニンジン、それにごぼうをゆでて量をふやした。
それに糸こんにゃくと、家にあったシメジ、絹豆腐一丁と、
これまた量をふやすためのもやしもかった。
鍋にあう魚はなかったので、肉だけの鍋。
量はなんとかなったものの、全体的にみると、
非常にケチケチした内容となった。
食材のとぼしいスーパーが、
こんなにたよりないところだとはおもわなかった。

スープは市販のごま豆乳鍋用をえらんだ。
豆乳をかい、ダシやらなんやらたして
自分流のごま豆乳鍋にしてもいいけど、
豆乳だけでもけっこうするので、
はじめから市販のもの(300円弱)にする。
この手のスープは、塩気がつよいので、2倍にうすめてつかう。
デイリーポータルZには、もともとあったものに
水をたしてうすめる記事がたびたびでてくる。
ワインにしてもカスピ海ハーゲンダッツにしても、
半分くらいにうすめたほうがおいしいらしい。
ビールさえ、水とこうごにのんだほうがうまい、
という記事があった。
わたしも、自分の経験から、
ポカリスエットはもとのままではあますぎるので、
半分にうすめたものがちょうどいいとおもう。
というわけで、ごま豆乳鍋のスープも半分にうすめる。
味見してみると、ちょっとうすいかな、くらいで、
もしうすめずにつかってたら、こゆすぎてたべられなかっただろう。

できあがったごま豆乳鍋は、それなりにおいしかったものの、
野菜ばかりで量をごまかしてあるため、
いくらたべてもお腹がみたされない。
テレビには、録画しておいた「ヒロシの迷宮グルメ」がうつっており、
おいしそうな料理が画面につぎつぎとでてくるのがうらやましかった。
北マケドニアのあついピタがたった400円なのにおどろき、
これまでノーマークだったマケドニアへ いきたくなった。
マレーシアでは、インド風の定食が200円で、
これまたやすくておいしそうだ。
現地へいくことをおもえば、日本のマレーシア料理店で、
という手もあるけど、やはりその土地でたべてみたい。
夕ごはんのときによく料理の番組をみるけど、
いつもは番組の料理とテーブルの上の料理とは、わけてかんがえる。
今夜のごま豆乳鍋は、なぜだかさえない料理におもえた。
魚としいたけ、それにネギがないと、
鍋はこんなにトホホなできばえになってしまうのか。

posted by カルピス at 21:45 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする