2018年03月05日

日本のパクチーブームを タイ人がおどろいているのに、わたしもおどろいた

けさの朝日新聞に、
「驚き 日本のパクチーブーム」という投稿がのっていた。
タイ人の大学生が、日本のパクチーブームを不思議がっている内容だ。
この学生は、バンコクで日本語を勉強しているそうで、
日本のニュースでおどろいたのが パクチーのことだったという。

 日本のパクチーブームを知ったとき、何かの冗談かと思ったが、調べるとパクチーのレシピがたくさんあり真実と分かった。(中略)パクチーはそんなにおいしいのかと考えさせられた。
 タイでは、パクチーはパセリのような料理の飾りで、苦手な人も多い。スパイシーサラダやスープ、ヌードルなどの料理に少しパクチーが入っているだけだ。(中略)
 タイ人は日本人ほどパクチーを食べないと思う。日本でこんなに人気があるのは、不思議で面白い。
(クワンチャノック・プラバーコーンサクン氏)

このひとは、じっさいに日本にいて
日本人とパクチーのつきあい方におどろいたわけではなく、
あくまでも情報として目に、
あるいは耳にしたパクチーブームだ。
日本人がたくさんの料理につかっていると、おどろいているけれど、
パクチーのレシピがたくさんあるからといって、
おおくの日本人がパクチーをたべているわけではないだろう。
たしかに以前とくらべれば、
パクチーはよくしられたハーブになったとはいえ、
いまもパクチーを苦手とする日本人はたくさんいる。
もしこの大学生が日本をおとずれたら、ニュースでいうほど
日本人はパクチーをたべないのをしり 安心するだろうか。
それとも、ニュースは正確に日本の状況をあらわしており、
日本人のパクチーずきは本当にタイ人をうわまわっているのだろうか。

日本では、タイ料理 イコール パクチーという図式があるのに、
本家本元であるタイのひとが

「パクチーはそんなにおいしいのかと考えさせられた」
「タイ人は日本人ほどパクチーを食べないと思う」

というのには、おどろいたし すごくおかしかった。
客観的に日本のことがみえないのとおなじように、
タイのこともあんがい、というか
ぜんぜんしらないのかもしれない。
とはいえ、
「タイ人は日本人ほどパクチーを食べないと思う」
は、とびきり意表をつく「ニュース」だ。
ほんとうだろうか。

わたしはパクチーがすきで、
とくにサッポロ一番塩ラーメンとの相性が
抜群だとおもっている。
タイのひとにも ぜひおしえてあげたい。

posted by カルピス at 22:30 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月27日

なんちゃって主夫による日記みたいなグチ

職場からのかえりにスーパーでかいものをすませる。
夕ごはん3人分の材料代として、1740円つかった。
きのうしりあいからフキノトウをもらったので、
その天ぷらと、ついでにごぼうとニンジンの
かきあげをつくるつもり。
ほかにも、
・八宝菜(のような野菜いため)
・カブの煮物
・ツバス(ハマチのちいさいの)と大根のアラだき、
・ササミのピカタ
・しめじとモヤシのいためもの
をつくる。

それらがだいたいできあがったところで、
メインとなるフキノトウの天ぷらと、
かきあげにとりかかる。
天ぷらをうまくつくれないので、天ぷら粉にたよる。
うすくしすぎたようで、ほとんどコロモがつかない。
かきかげのほうは、あんがいまともなのができた。

天ぷらのほかに、きょうは納豆づくりをこころみた。
3ついりのおかめ納豆(90円ていど)を、
ほぼ毎日かっているので、納豆を自分でつくれたら、
ずいぶん節約になるとおもった。
きょねんできた大豆が4キロあるので、
納豆の材料としては1年くらいもつだろう(テキトーな計算です)。
ひとばん水につけた大豆をなべにいれて
やわらかくなるまで煮る。
お湯をすて、40℃くらいにさめてから、
おかめ納豆の半パックぶんを、煮こんだ大豆にまぜた。
そのあとタッパーにうつし、こたつにいれて できあがるまでまつ。
うまくいけば、あすの夜には
納豆(のようなもの)になっているはずだ。
ほんとはもっと消毒に気をつかってしこむみたいだけど、
おおざっぱなわたしはレシピどおりにつくれない。
面倒な工程は、自分の解釈で、簡素化している。

家についてから たべはじめるのに1時間半かかり、
テレビをみながらダラダラたべて、
かたづけると9時になっている。
夕ごはんのために、3時間もつかうなんて、
ぜいたくというよりも、ただのムダづかいにおもえてきた。
今夜は天ぷらと納豆をつくったので、なおさらだけど、
ほかの日だって、だいたいにたようなもので、
いちにちのおわりをたのしむはずの夜が、すぐにふかまってしまう。
一汁一菜でぱぱぱっと夕ごはんをすませたほうがよくないか。
つかれると、とたんにやる気をうしない、グチっぽくなる。
グチをいうくらいなら、もっと手をぬいた生活のほうがいい。

posted by カルピス at 22:35 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月19日

かとうちあきさんの「極力働きたくないし、働かないぞ」に賛同する

わたしが人生の師匠とあおぐ
野宿伝道師のかとうちあきさんが、
きょねんのくれに「はたらかない決意」をツイートしている。
https://twitter.com/kanegonn
夜勤の仕事をおさめたー。今月は旅行で半月休んだから、残りの半月で通常プラスαの夜勤に入ることになって、たくさん働いたきぶん(錯覚)。先月まで来年はもうちっと働かにゃ〜な〜なんておもってたけど、やっぱり極力働きたくないし、働かないぞ。

新年をむかえたこの時期、おそらく気もちだけになりそうな
「ことしこそ」をかかげるひとがおおいのではないか。
かとうさんみたいに「やっぱり極力働きたくないし、働かないぞ」
という決意はすばらしい。

わたしは、きょうが休日であるにもかかわらず、
職場が企画した「成人をいわう会」にお昼まで出席した。
「極力働きたくない」わたしにも、つきあいがあり、
こういう会にはでておいたほうがいい、みたいな雰囲気によわい。
とはいえ、会にはでたものの、
わたしの頭のなかは おでんの のこり汁でつくる
おからのことでいっぱいだった。

大量につくったおでんも、5日であらかたなくなり、
でもまだかなりの量の汁がのこっている。
この汁をつかって、おからをつくるのが
わたしのなかで「お約束」になっており、
おでんのさいごはおから、という
へんな図式が わたしのパターンとしてできあがっている。

トランプ氏が「アメリカファースト」と、
自分の国を最優先させる論理をふりかざして
ひんしゅくをかっているけど、
わたしもまたそうとうな「自分ファースト」だとおもう。
せっかくひらかれる「成人をいわう会」なのに、
のこり汁でつくるおからのことが頭からはなれず、
すきま時間をつくり、スーパーでおからとネギ、
それにごぼうをかっておいた。
「成人をいわう会」がおわるとすぐに家にもどり、
おからづくりをすすめながら おそめの昼ごはんをたべる。
これでひと安心だ。わたしのこだわりはぶじにみたされた。

トランプ氏は、多国間による貿易協定をこのまず、
2国間でのとりきめにこだわるのは、
自分のこだわりをとおしやすいからではないか。
いくつもの国があつまってはなしをするときに、
自分のこだわりばかりをふりかざすわけにはいかない。
でも、2国間でのはなしあいなら、それが可能だ。
わたしが、おでんののこり汁はおからにつかわなければ、
という、ささやかなパターンにこだわりをもつように、
おそらくトランプ氏も、経験によりできあがった
どうでもいいようなパターンを大切にするひとなのだろう。
もっともらしい理由をこねくりまわすかもしれないけど、
トランプ氏がほんとうに大切にしているのは、
自分がかさねてきたパターンへのこだわりだ。

「成人をいわう会」がおわるころになって、
そういえば、わたしのむすこも、
ことし成人になったのをおもいだした。
このまえ成人式にかえってきたばかりなのに、
もうむすこのことをすっかりわすれ、
おでんの のこり汁に 頭のなかを支配されている。
トランプ氏とはなしをしたら、
あんがい似たような話題でもりあがるのでは。

posted by カルピス at 14:53 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月18日

料理のレベルとしあわせは 関係ないのかも

コウケンテツさんの旅プラス料理番組
「コウケンテツの世界幸せゴハン紀行」で、
デンマークをとりあげていた。
こうした旅ものがわたしはすきで、
よくみるほうだとおもうけど、
このデンマーク編は、ほかのおおくの番組とちがい、
でてくる料理があまりおいしそうではなかった。
豚肉をかたまりのままオーブンでやいたり
(きりこみをいれ、ロリエをはさみはしていたけど)、
サケのくんせいを、そのままちぎってたべるだけだったり。
ミンチでつくる肉ダンゴを、デンマークならではの家庭料理、
みたいにいっていたけど、
だれでもつくれそうな、素朴きわまりない料理にみえる。
地元の食材をいかそうというかんがえ方や、
野原にはえているイチゴをサラダにいかしたりの実践は、
すばらしいとおもうけれど、
正直にいって、料理のレベルとして、
デンマークはかなりひくいのではないか。

はじめは、きびしい自然環境から、
手にはいる食材がかぎられているので、
デリケートな料理をつくる気にならないのかも、とおもった。
でも、番組をみているうちに、
デンマークには、ヨーロッパ各地から食材があつまってくるし、
国内にも、ゆたかな食材を提供できる農地があるという。
もりつけをふくめ、みた目をあまり気にしないのが
デンマーク人の国民性なのかもしれない。
誕生日のケーキも、すごくおおざっぱにつくるし、
オーブンで火をくわえただけの肉料理にだって、
「きょうのは最高のできだ」とおおまじめにこたえている。

コウケンテツさんは、なにをたべても
じょうずにほめているけど、
ほんとうは、すくなくとも味については、
いいところをさがすのがたいへんだったのではないか。

でも、そんな料理を、家族や友人たちとテーブルをかこみ、
ほんとうにおいしいと確信してたべているようすはすばらしい。
デンマークには、「ヒュッゲ」とよばれる
しあわせの感覚があるそうで、
新聞にも紹介されていたし、コウさんの番組でも
家族でかこむ食事の時間を「ヒュッゲ」とよんでいた。

料理のレベルがたかい国では、
ものすごくおいしい料理をたべないと、
ひとびとは満足しないけれど、
そこそこの料理にも、こころからおいしいとおもい、
しあわせをかんじながらたべるほうが、
たのしいにちがいない。
デンマークでいうしあわせは、
あまりたかくをのぞまないで、
したしいひとたちといっしょにたべるのに
重点をおくのだとおもえば納得できる。
料理は、あまりにもたかいレベルにたっしてしまうと、
しあわせをかんじるのはたいへんだけど、
そこそこの料理を、家族や仲間とたべられたら
それこそがしあわせ、というかんがえ方もある。

デンマークのひとは、けして自分たちの料理が
「そこそこ」とはおもっておらず、
こころのそこからデンマーク料理や
それぞれの家にうけつがれている料理を
サイコーだとしんじている。
そのプラス思考が、「ヒュッゲ」への近道かもしれない。
なんでもじょうずにつくれたり、
おいしい料理にかこまれた生活が、
そのまましあわせにつながらないところがおもしろい。
なんだかデンマーク料理の悪口みたいになったけど、
しあわせへの道を かんがえさせられる番組だった。

posted by カルピス at 21:54 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月24日

2どめのコンフィを、保温調理法でためしてみる

豚バラ軟骨をつかい、2どめのコンフィをつくる。
豚バラ軟骨とはなにか。
こまかなことはわからないけど、
軟骨まじりの肉が、スペアリブみたいなおおきさでうられている。
30分ほど煮れば、じゅうぶんやわらかくなるし、
時間がなければ、圧力なべに5分かければいい。
何時間も煮こむとか、アクをすくって、とかの
こまかな下処理は必要なく、
牛すじが、気やすくかえない値段になったいま、
100グラム50円の豚バラ軟骨はすごくありがたい。
おでんだけでなく、野菜との煮こみにもよくつかう。
おおきなお皿に山もりの豚バラ軟骨をみかけると、
わたしは うれしくなってすぐカゴにいれる。
ファンがおおいのか、いつもうり場にあるとはかぎらない。

前回のコンフィは、鶏の胸肉をつかい、
炊飯器で保温したけど、
おもったほど脂がまわらなかったし、
やわらかくもなかった。
今回は、鍋を新聞紙にくるんでの保温調理法でためしてみる。
塩コショウとスパイスを適当にまぶした豚バラ軟骨を、
冷蔵庫でひとばんねかせる。
つぎの日に、豚バラ軟骨を鍋にうつし、
ラードをしぼりだして火にかけた。
ラードがたりなくて、肉全体が脂につからなかったので、
たりない分はオリーブオイルをかける。
豚バラ軟骨コンフィ.jpg
加熱しすぎると、よいコンフィにならないそうなので、
脂がグツグツいいだすまえに火からおろし、
1日分の新聞紙を2枚ずつ、すこしずらしてならべ、鍋をくるむ。
新聞紙の保温力は、かなりすぐれており、
ひとばんたっても、まだじゅうぶんにあたたかいほどだ。
つぎの日の朝、鍋を新聞紙からとりだして、
常温でほっておくと、すぐに脂がかたまりはじめる。
脂がかたくなりすぎると、あつかいにくいので
適当なところで容器にうつし、冷蔵庫で保存する。

豚バラ軟骨は、もともとが脂肪分たっぷりの肉であり、
それをコンフィにすることで、
どれだけ脂のうまみがひきだされるか たのしみにしていた。
たしかに、脂が肉ぜんたいにまわり、
フライパンでやいてみると、脂がどっととけだしてくる。
でも、肉がおいしくなったかどうかは微妙なところで、
脂たっぷりのハムみたいになるのを期待していたけど、
そんな上等な加工品にはならなかった。
しばらく保存できる、というのが最大のメリットのようだ。
低温による調理がコツ、とあるけど、
新聞紙での保温調理は、条件をクリアしていないのかもしれない。
ラードにまみれた肉や容器のあつかいになれていないので、
あまりのギトギトさに手をやいてしまった。
ほんものの肉食文化になじみのないわたしは、
脂のうまみとおくぶかさが よくわかってないのだろう。
コンフィを2回つくってみて、
ラードとのつきあいは、しばらくおやすみしたいとおもった。

posted by カルピス at 20:29 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする