女子東アジア杯日本対韓国。
日本はかてば優勝という位置につけている。
いっぽうの韓国はグループ4位で、
優勝の可能性はない。
しかし、男子同様に、日本戦にたいする意識はたかそうだ。
日本はまえの試合の北朝鮮戦から中1日ということで、
コンディションがくるしいのか
ゲームへのはいりかたがうまくいかない。
ルーズボールは全部韓国にうばわれるし、
パスがなかなかつながらず、攻撃のかたちができない。
前半14分に、チ=ソヨンがフリーキックをきめて先制をゆるす。
これはけったチ=ソヨンをほめるしかないプレーだった。
しかし、そのあとも日本はパスミスがおおく、
なんども韓国のカウンターをゆるしていた。
いつまでも自分たちのリズムをつくれない。
後半は田中にかわって阪口がはいる。
中1日ということで、阪口と大野はベンチスタートだった。
阪口はおちついてボールをちらし、
日本がボールをもてるようになる。
前半にくらべてあきらかにパスがつながるが、
シュートまではせまれない。
21分に、カウンターからチ=ソヨンに2点目をきめられてしまう。
日本の反撃はここからやっとはじまった。
宮間が選手たちをおしあげ、ぶあついせめでゴールにせまる。
28分には、クロスバーやディフェンダーにはばまれながら、
なんとか大儀見がきめて1-2へ。
そのあともせめつづけるものの、のこされた時間はすくなく、
けっきょくそのまま試合終了。
大会3連覇をのがすこととなった。
もうすこしはやくせめはじめていたら、という試合で、
内容からいえば1-2はしかたないところだろう。
ひさしぶりにみた女子サッカーは、
とくに前半はまったくパスをつなぐことができず、
くるしい内容だった。
このサッカーでは、どのチームとやっても苦戦するだろう。
以前からのメンバーだよりなのもあいかわらずで、
先発した田中・中島・岩渕はいきていなかったし、
かわってはいった菅澤もスピードのないプレーしかできず、
迫力のある攻撃とはならなかった。
後半のさいしょからはいった阪口の
おちついたプレーがとくに印象にのこる。
阪口はうしろからみると髪の色が左右でわかれており、
はじめはギョッとしたけど、
みなれてくると彼女の意思のつよさがかんじられ、
阪口らしくてクールだとおもいはじめる。
攻撃にもさかんに参加するし、いつもたよりになるだいすきな選手だ。
きょねんの夏は、ロンドンオリンピックの決勝でアメリカにやぶれ、
でも表彰式ではとびきりの笑顔をみせてくれたことをおもいだす。
そして佐々木則夫監督が秋移行もつづけて指揮をとることになり、
あたらしいスタートをきった。
それから1年たち、きょうの試合をみたところでは、
いまのところめざすべきサッカーを
確認できずにいるようにみえる。
あすおこなわれる男子の韓国戦がたのしみになってきた。
2013年07月27日
2012年12月25日
女子サッカー皇后杯、点をとらないとサッカーはかてない
女子サッカー皇后杯、ジェフユナイテッド千葉レディース対アイナック神戸
試合開始は神戸がきれいにパスをつないで
圧倒的にゲームを支配する。
でも、ジェフがよくまもっているうちに
ようすがおかしくなってきた。
パスをまわすことにこだわりすぎて
攻撃がまえにすすまない。
ジェフは「いける!」と手ごたえをえたようで、
パスもつながり、カウンターもきまるようになる。
神戸は防戦一方になってきた。
自分たちのサッカーができないことに
あせりがでてきた神戸。
ジェフはなんどもシュートチャンスがありながら、
最後の精度がひくい。
神戸のキーパー海堀がスーパーセーブをしているわけではなく、
ひとりでずっこけているのだ。
ゴールの手まえまでせめても
みていて点がはいる気がしない。
これだけシュートをきめられないと、
試合にはかてない。
後半にはいってもジェフはよくまもり、よくせめる。
足がうごかなくなっても、
からだをなげだして攻撃をくいとめようとする。
気迫のあるプレーになんとかジェフにかってほしくなった。
なんといっても神戸にはなでしこのメンバーが
7人もいるのだ。
ただ、シュートがどうしてもきまらない。
ロスタイム2分にとうとう神戸の田中明日菜がかちこしゴールをきめた。
ジェフはずっとせめつづけていたのに、
これだけ得点のにおいがしない試合はめずらしかった。
神戸は自分たちのサッカーができなかったのに、
意外なほど素直に勝利をよろこんでいる。
かってあたりまえにみられるチームというのも
相当なプレッシャーなのだろう。
ジェフのはつらつとしたブレーが印象にのこるだけに
残念な結果だった。
試合開始は神戸がきれいにパスをつないで
圧倒的にゲームを支配する。
でも、ジェフがよくまもっているうちに
ようすがおかしくなってきた。
パスをまわすことにこだわりすぎて
攻撃がまえにすすまない。
ジェフは「いける!」と手ごたえをえたようで、
パスもつながり、カウンターもきまるようになる。
神戸は防戦一方になってきた。
自分たちのサッカーができないことに
あせりがでてきた神戸。
ジェフはなんどもシュートチャンスがありながら、
最後の精度がひくい。
神戸のキーパー海堀がスーパーセーブをしているわけではなく、
ひとりでずっこけているのだ。
ゴールの手まえまでせめても
みていて点がはいる気がしない。
これだけシュートをきめられないと、
試合にはかてない。
後半にはいってもジェフはよくまもり、よくせめる。
足がうごかなくなっても、
からだをなげだして攻撃をくいとめようとする。
気迫のあるプレーになんとかジェフにかってほしくなった。
なんといっても神戸にはなでしこのメンバーが
7人もいるのだ。
ただ、シュートがどうしてもきまらない。
ロスタイム2分にとうとう神戸の田中明日菜がかちこしゴールをきめた。
ジェフはずっとせめつづけていたのに、
これだけ得点のにおいがしない試合はめずらしかった。
神戸は自分たちのサッカーができなかったのに、
意外なほど素直に勝利をよろこんでいる。
かってあたりまえにみられるチームというのも
相当なプレッシャーなのだろう。
ジェフのはつらつとしたブレーが印象にのこるだけに
残念な結果だった。
2012年09月07日
U20女子W杯をもりあげる「勝手連」的なうごき
U20女子W杯をもりあげるために、
勝手連的な草の根運動がおこなわれていることを、
サッカージャーナリストの宇都宮徹壱さんが紹介している。
スイス代表のシュベリー監督が先日の日本戦のあと、
試合は2-0でやぶれたにもかかわらず、
というコメントをのこしている。
なんのことかピンとこなかったけど、
この発言は、勝手連がおこなった草の根交流の成果だったわけだ。
開催がせまっているのに、
大会がまったくもりあがっていないことを危惧したひとたちが、
宣伝に協力し、チラシをくばって集客をよびかけた。
せっかく日本でおおきな大会がひらかれるというのに、
このままでは、ガラガラのスタンドが世界中に配信されてしまう。
フェイスブックで仲間をつのると、9月7日の時点で
700人以上がそのグループに参加するまでにひろがりをみせた。
また、東日本大震災のときに各国がおこなってくれた支援について
感謝の意をあらわすために、
各国のことばでメッセージをかいて横断幕にかかげている。
こうした「勝手連」的なうごきで
ホスト国にふさわしい運営となるようもりあげてくれたことを
わたしはまったくしらなかった。
反対に、ビジュアルにすぐれた選手たちにマスコミが目をつけ、
「ヤングなでしこ」などともちあげるのをいやらしくかんじ、
はじめはひややかな視線でこの大会をみていた。
わたしの認識があさく、一面的でしかなかったことを
もうしわけなくおもう。
次回の女子W杯はカナダでおこなわれることがきまっている。
代表の大会になると、カナダほどとおくても
「いって応援したい」と半分本気で可能性をさぐるくせに、
これまで存在をしらなかったU20の大会は、
たとえ日本でおこなわれていても
色ものとしてとらえるわたしはいったいなんなのだ。
スイスの監督をして「最も感動的で素晴らしい瞬間」
といわしめた勝手連のうごきに敬意をひょうしたい。
勝手連的な草の根運動がおこなわれていることを、
サッカージャーナリストの宇都宮徹壱さんが紹介している。
スイス代表のシュベリー監督が先日の日本戦のあと、
試合は2-0でやぶれたにもかかわらず、
私は5歳からサッカーを始め、37年間サッカーに携わってきたが、今回の日本での経験が最も感動的で素晴らしい瞬間だった。FIFA(国際サッカー連盟)、そして日本全国の方々にお礼を申し上げたい。
というコメントをのこしている。
なんのことかピンとこなかったけど、
この発言は、勝手連がおこなった草の根交流の成果だったわけだ。
開催がせまっているのに、
大会がまったくもりあがっていないことを危惧したひとたちが、
宣伝に協力し、チラシをくばって集客をよびかけた。
せっかく日本でおおきな大会がひらかれるというのに、
このままでは、ガラガラのスタンドが世界中に配信されてしまう。
フェイスブックで仲間をつのると、9月7日の時点で
700人以上がそのグループに参加するまでにひろがりをみせた。
また、東日本大震災のときに各国がおこなってくれた支援について
感謝の意をあらわすために、
各国のことばでメッセージをかいて横断幕にかかげている。
こうした「勝手連」的なうごきで
ホスト国にふさわしい運営となるようもりあげてくれたことを
わたしはまったくしらなかった。
反対に、ビジュアルにすぐれた選手たちにマスコミが目をつけ、
「ヤングなでしこ」などともちあげるのをいやらしくかんじ、
はじめはひややかな視線でこの大会をみていた。
わたしの認識があさく、一面的でしかなかったことを
もうしわけなくおもう。
次回の女子W杯はカナダでおこなわれることがきまっている。
代表の大会になると、カナダほどとおくても
「いって応援したい」と半分本気で可能性をさぐるくせに、
これまで存在をしらなかったU20の大会は、
たとえ日本でおこなわれていても
色ものとしてとらえるわたしはいったいなんなのだ。
スイスの監督をして「最も感動的で素晴らしい瞬間」
といわしめた勝手連のうごきに敬意をひょうしたい。
2012年09月04日
U20女子W杯準決勝はドイツに完敗
U20女子W杯準決勝、日本対ドイツ。
前半20分までにミスがらみで3点をうしなう。
こうなったら、どう気もちをきりかえて
ゲームをたてなおしていくかに興味がうつる。
しかし、けっきょく試合はそのまま0−3でおわった。
後半のたちあがりは、日本がぶあついせめをみせ、
ドイツがあわてるシーンもあったけれど、
そのうちゲームがおちついてしまった。
ドイツはよくはしるうえにテクニックがあるし、
試合をくみたてる構成力ももっている。
いいチームであり、日本の完敗だった。
でもまあ、よくいわれるように
このクラスの大会は、結果だけでなく、経験をつむことが目的でもある。
3位決定戦をふくめると6試合できるわけで、
世界に名前をうりこむいい機会にもなったはずだ。
いくらW杯だからといって、U20というカテゴリーに
これだけ人気があつまったのは、
「ヤングなでしこ」たちのはつらつとしたプレーが新鮮だったことにくわえ、
彼女たちのいわゆる「ビジュアル」も話題にのぼってたからだろう。
A代表の宮間さんや阪口さんの技術と人間性をたかく評価するわたしにとって、
「ビジュアル」なんてちゃんちゃらおかしいと
反発しながらみていたら、たしかに視覚的にはえる選手がおおかった。
ドイツとの試合がおわったあと、インタビューによばれたのは田中陽子と猶本だ
(田中陽子はあまりいいところがなく、とちゅうでかわっている)。
試合中もカメラは「ビジュアル」な選手をおいかけることがおおい。
民放のテレビ局はさすがにやることが露骨だ。
ヒーロー(この場合はヒロイン)をつくりたがる
日本のスポーツ界をオシムさんは批判していた。
選手たちをビジュアルでもちげすぎて、
バレーボールみたいに足元をすくわれなければいいけど。
前半20分までにミスがらみで3点をうしなう。
こうなったら、どう気もちをきりかえて
ゲームをたてなおしていくかに興味がうつる。
しかし、けっきょく試合はそのまま0−3でおわった。
後半のたちあがりは、日本がぶあついせめをみせ、
ドイツがあわてるシーンもあったけれど、
そのうちゲームがおちついてしまった。
ドイツはよくはしるうえにテクニックがあるし、
試合をくみたてる構成力ももっている。
いいチームであり、日本の完敗だった。
でもまあ、よくいわれるように
このクラスの大会は、結果だけでなく、経験をつむことが目的でもある。
3位決定戦をふくめると6試合できるわけで、
世界に名前をうりこむいい機会にもなったはずだ。
いくらW杯だからといって、U20というカテゴリーに
これだけ人気があつまったのは、
「ヤングなでしこ」たちのはつらつとしたプレーが新鮮だったことにくわえ、
彼女たちのいわゆる「ビジュアル」も話題にのぼってたからだろう。
A代表の宮間さんや阪口さんの技術と人間性をたかく評価するわたしにとって、
「ビジュアル」なんてちゃんちゃらおかしいと
反発しながらみていたら、たしかに視覚的にはえる選手がおおかった。
ドイツとの試合がおわったあと、インタビューによばれたのは田中陽子と猶本だ
(田中陽子はあまりいいところがなく、とちゅうでかわっている)。
試合中もカメラは「ビジュアル」な選手をおいかけることがおおい。
民放のテレビ局はさすがにやることが露骨だ。
ヒーロー(この場合はヒロイン)をつくりたがる
日本のスポーツ界をオシムさんは批判していた。
選手たちをビジュアルでもちげすぎて、
バレーボールみたいに足元をすくわれなければいいけど。
2012年08月26日
スイスのユニフォームがすてきだったU20女子W杯
U20女子W杯サッカー対スイス戦をみる。
A代表よりも、もっとパスをつないでいくサッカーだ。
ロングボールをつかわずにせめあがっていく。
テクニックはあきらかに日本がうえで、
ほとんどすべての時間帯でせめつづけ、
4-0とスイスに圧勝した。
攻撃的なサッカーはみていてたのしく、
選手の名前と顔がだんだん頭にはいってくる。
しかしミスもおおかったし、決定的な場面でも
きめきれないことがなんどもあった。
監督のはなしでは「3点とられても5点とるサッカー」
をめざしているそうだから、ミスをなくしていくよりも、
いまの年代ではどんどん攻撃すればいいという判断があるのかもしれない。
赤のシャツに白いズボンという
スイスのユニフォームがかっこよかった。
日本は男子のユニフォームをそのまま身につけているのに対し、
スイスのズボンはちょっとみじかく、そしてスリムで、
足のながいスイスの選手がはくとすごくきまっている。
日本は、A代表の選手たちの、
あのダボダボのきこなしが板につきすぎてしまい、
それ以外のユニフォームをかんがえたことがなかった。
しかし、女子のユニフォームが男子とおなじである必要はないはずだ。
せっかく世界的に日本の「かわいい」が人気をあつめているのだから、
これまでとはちがった発想からのデザインがみたくなった。
女性だから色気やかわいさを、といっているのではなく、
女子チームならではのかっこいいユニフォームがほしい。
男子とちがうデザインがなぜみられないのかを
きょうはじめて不思議におもった。
A代表よりも、もっとパスをつないでいくサッカーだ。
ロングボールをつかわずにせめあがっていく。
テクニックはあきらかに日本がうえで、
ほとんどすべての時間帯でせめつづけ、
4-0とスイスに圧勝した。
攻撃的なサッカーはみていてたのしく、
選手の名前と顔がだんだん頭にはいってくる。
しかしミスもおおかったし、決定的な場面でも
きめきれないことがなんどもあった。
監督のはなしでは「3点とられても5点とるサッカー」
をめざしているそうだから、ミスをなくしていくよりも、
いまの年代ではどんどん攻撃すればいいという判断があるのかもしれない。
赤のシャツに白いズボンという
スイスのユニフォームがかっこよかった。
日本は男子のユニフォームをそのまま身につけているのに対し、
スイスのズボンはちょっとみじかく、そしてスリムで、
足のながいスイスの選手がはくとすごくきまっている。
日本は、A代表の選手たちの、
あのダボダボのきこなしが板につきすぎてしまい、
それ以外のユニフォームをかんがえたことがなかった。
しかし、女子のユニフォームが男子とおなじである必要はないはずだ。
せっかく世界的に日本の「かわいい」が人気をあつめているのだから、
これまでとはちがった発想からのデザインがみたくなった。
女性だから色気やかわいさを、といっているのではなく、
女子チームならではのかっこいいユニフォームがほしい。
男子とちがうデザインがなぜみられないのかを
きょうはじめて不思議におもった。