2017年09月23日

「カール」ロスにそなえたヨシダプロ氏の記事がすばらしい

わたしのだいすきなモモちゃんシリーズ
(デイリーポータルZ・ヨシダプロ氏)。
今回は、柴犬のモモちゃんのしっぽが
スナック菓子のカールににているというこじつけだ。
「カール」ロスにそなえて、ももちゃんのしっぽが
どれだけカールっぽくなるかの検証である。
http://portal.nifty.com/kiji/170921200729_1.htm
この秋以降、東日本からカールが無くなるらしい。まずい。そこで、来たるべきカールロスに備えて、事実上のカールとも言える、柴犬のシッポでなんとか乗り越えたいと思う。

いつものように、めちゃくちゃな問題提起だ。
いや、これまでにいちばん無理がある設定だろう。
シリーズちゅう、最大で最高のこじつけだ。

そりゃ、たしかに犬のしっぽはクルンとまるまっているけど、
だからといっておかしのカールをおもいおこすほどでもない。
しかし、ヨシダプロは
「ほぼカール」なことが明らかになった柴犬だが、たしかにカールっぽいけど ただデフォルトのままでは、カールカタルシスはやや足りないであろう。そこで今回は、カールロスを乗り越えるべく、さらなるカール化を柴犬に施したいと思う。

ももちゃんの、さらなる「カール化」が、
今回のテーマなのだ。
100均でかってきた布をはりあわせ、
カールの袋っぽい絵を布にかく。
ヨシダプロ氏にとって、カールといえばチーズ味なのだそうで、
カールならではの「それにつけても」とともに、
「チーズ味」がかきこまれる。
これで、ももちゃんの、カール化が完成した。

デイリーポータルZにのった記事には、
たくさんの写真と説明文がのっており、
ももちゃんの無理やりカール化をたすけている。
もし説明文がなければ、いったいなんの記事か
ほとんどのひとは理解できないだろう。

とにかく、しっぽがクルンとまるまった犬がいたら、
もしカールが発売されなくなっても、
なんとか「カール」ロスはさけられるみとおしがたった。
まことにめでたいと いわねばなるまい。

posted by カルピス at 13:33 | Comment(0) | デイリーポータルZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

教訓にみちている安藤昌教さんの「鉄道写真の手法で人を撮ると、人は鉄道に見えるか」

すこしまえのデイリーポータルZにのった
「鉄道写真の手法で人を撮ると、人は鉄道に見えるか」(安藤昌教)
がおもしろかった。
http://portal.nifty.com/kiji/170721200204_1.htm
鉄道写真には写真のテクニックが凝縮されている。
そのテクニックを駆使して人を撮ると、それはもう電車に見えるんじゃないだろうか。

結論からいうと、ひとが電車にみえるわけはない。
でも、強力で乱暴な仮説のもとに、
プロの鉄道写真家をひっぱりだして、
記事を成立させてしまう 安藤さんのちからワザにおどろくこととなる。

・正面ドカン
・アウトハイ
・インロー
・アウトカーブ0角度
・流し撮り

鉄道写真には、いくつもの手法があり、
それぞれが、電車の魅力をよくひきだしている。
しかし、それらのとり方をもってしても、
ひとはどうしても電車にはみえない。
本物の電車とひととのギャップはいかんともしがたく、
想像力を駆使しても、ひとと電車はあきらかにちがう。
テーマである「人は電車に見えるか」よりも、
モデルをひとにかえることで、鉄道写真のテクニックのすごさを
紹介するための記事といっていいのでは。
それほどプロによる鉄道写真は迫力がある。

モデルとなったライターの地主さんは、
鉄道写真家の金子さんからうける技術指導にそって、
一生懸命 電車になりきろとしているけれど、
しかし ひとと鉄道との差は いかんともしがたい。
まじめにとりくめば とりくむほど、
これはいったいなんの撮影なのかと、
地主さんは とまどいの色をかくせない。
それはそうだ。ひとが鉄道に、みえるわけがないのだから。

みえるわけがないけれど、それを承知であえて記事にする。
「こういう企画では我に返るの厳禁である」
という、安藤さんの気づきが身につまされる。
われにかえると とてもやってられないので、
かんがえるのをやめ、ひたすらゴリゴリとまえにすすむ。
ブログをかいているとき、わたしにも ときどき疑問がわくことがある。
意味がないのをしっているくせに、
わたしはなにをしようとしているのか。
安藤さんの記事をよむと、わたしのまよいなど
とるにたらない あまえたレベルだ。
われにかえらないほうがいい瞬間はおおい。

posted by カルピス at 10:45 | Comment(0) | デイリーポータルZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月08日

島根における 人口のすくないメリット

デイリーポータルZにのった さくらいみかさんの
「田舎と都会で『何人で1空港使ってるか』をくらべた」
http://portal.nifty.com/kiji/170807200343_1.htm
に便乗して、島根の事情を紹介したい。

さくらいさんの記事によると、
28万の人口である鳥取県には2つの空港があり、
この比率を東京の人口にわりあてると
48の空港をつかっているようなものなのだという。

このまえ関西国際空港にあるコンビニにはいったとき、
レジをまつお客さんの列が、
ぐるっとまわってお店を1周ちかくしてるのにおどろいた。
これだけながい列だと、ぜんぜん「コンビニ」じゃない、と
ならぶ気にならず、しばらく行列をながめていた。
絶望的におもえたながい列は、みるまにお客がさばかれていき、
そんなにまたなくても かいものができているようだ。
おおければおおいなりのシステムができあがっているのだろう。
それにしても、店内を1周する行列など、
島根では よほどのアクシデントがかさならなければ ありえない。
関空という特殊事情もあるのだろうけど、
これでは店員さんと挨拶や世間ばなしができない
(店員さんとのおしゃべりが島根ではあたりまえ)。

このまえ家のちかく(車で5分)にある県立プールにいくと、
よいお天気で、土曜日の10時なのに、
お客さんがわたしをふくめて3人しかいなかった。
50メートルプールを、3人でかしきったわけで、
わたしが1500メートルをおよぐあいだ、この数はふえず、
とうぜんながら1コースを占領して ゆっくりおよげた。
選手が練習する時間帯には、プールの半分がかしきられたりするので、
いつもお客さんが3人というわけではないけど、
それでもひとりで1コースをつかえるのは
島根では あたりまえなので おどろかない。

さくらいさんは、空港に車を無料でとめておけるのも紹介している。
家から空港まで車で30分のちかさ。
旅行ちゅう、そこに車をずっととめていても 料金はかからない。
めちゃくちゃ気がるに旅行できるので、
わたしは米子空港から韓国の仁川国際空港にとび、
そこからアジアの各都市へ、というフライトをできるだけえらぶ。
島根から4時間かけて 関空にでることをおもえば、
ものすごく楽に外国へいける。

このごろ島根はIターンやUターンのかたがふえたり、
過疎を逆手にとった施策がうまくすすみ、
活気のある町づくりでしられるようになった。
それらのとりくみだけでなく、
人口がすくないメリットだって いくつもあるのだ。
人口ボーナスといって、人口がおおければ
それだけ経済成長が促進される、といわれるけど、
島根や鳥取のように、人口がすくなければ、
都市部にすむ方には しんじられないような状況が
ごくふつうの光景となる。
もちろん、すくないゆえのデメリットもあるのだろうし、
過疎問題が深刻な地域もおおいだろうけど、
わたしがすむ松江の人口20万人は、ふつうにくらしていると、
すごくいごこちのいいおおきさだ。

posted by カルピス at 06:53 | Comment(0) | デイリーポータルZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月05日

ナ月さんの「俺はチョコチップクッキーの一番いい具合のチョコチップ率を探る。」がすばらしい

デイリーポータルZには、「自由ポータルZ」といって
契約をむすんだライターでなくても、
自由に投稿できるコーナーがある。
すぐれた作品は、「デイリーポータルZ」にとりあげられ、
コメントつきで紹介される。
先日のった、ナ月さんの
「俺はチョコチップクッキーの一番いい具合のチョコチップ率を探る。」
がおもしろかった。
https://note.mu/nzk/n/n5c5eb837c0c1

わたしは「デイリーポータルZ」の自由さとばかばかしさに、
いつも感心しているのだけど、
ナさんの記事は、さらにそのうえをゆく
下品さといきおいにみちている。
「デイリーポータルZ」さえお上品にみえる。
「デイリーポータルZ」ですらこせない一線を、
ナ月さんはかるがるととびこえて、
さらにひろい世界をひらこうとしている。
まったく、いろんなひとが さまざまな記事をかいているもので、
ブログの可能性と自由さに興奮させられる。
はじめて「鷹の爪」や「デイリーポータルZ」をしったときのような
ショックをおもいだした。
わたしがみならうべきは、ナさんの自由さだ。
「おれはクッキーモンスターだからだ」が耳をはなれない。

「デイリーポータルZ」でウェブマスターをつとめる林雄司さんが、
自由ポータルZへのコメントとして、
「自分語りはレポートに混ぜる」と
ブログをかくうえでのコツを紹介している。
デイリーポータルZ はどこかに行ったり作ったりしてそれを文章にまとめてます。
そういうレポートでも文章って自分がドロドロと出てしまうんですよね。それは遠慮せずに出したほうがいいです(このサイトでは)。キャラクターになるので。
逆にエッセイを書きたいから遠出したり工作しているんじゃないかと思うこともあります。
無名の僕らがエッセイ書いたところでお前誰?という話になるので、レポートのスタイルはおすすめです。間口が広くなります。

「無名の僕らがエッセイ書いたところでお前誰?という話になる」は、
耳のいたいはなしだけど、
まいにちかくブログとしては、
いつもレポート風にはできないよと、ひらきなおるしかない。
そのうえで、「自分語りはレポートに混ぜる」をこころがけよう。

林雄司さんは、ほかにも
・事実なんて書くな
・おもしろさは近さ
など、なかなか気づかないコツをおしえてくれる。
わたしがかんじるたのしさと興奮を ブログでつたえたい。

posted by カルピス at 09:11 | Comment(0) | デイリーポータルZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月27日

食は、「うますぎてもはやおそろしい」世界へはいりこみつつあるというデイリーポータルZの指摘

デイリーポータルZにのった
「こわがりが厳選するうますぎてもはやおそろしい食べ物6品」
(古賀及子)にかんがえさせられた。
http://portal.nifty.com/kiji/170721200216_1.htm
ふつうによむと、なんのことだかわからないのではないか。
ポイントは「うますぎてもはやおそろしい」にある。
お店でうっているたべものは、
「おいしい」とおもってもらえるように
工夫をこらしているわけだけど、
それにしても限度がありはしないか、という問題提起だ。
一線をこえてしまえば、「うますぎてもはやおそろしい」
世界へと いっきに突入する。

たべもの関係の記事はふつう、
基本的に「おいしい」ものを紹介している。
でも、はたしてほんとうに
「おいしい」をもとめつづけて いいのだろうか。
まってるのは、もしかしたら地獄かもしれない。
それらの反省から、いろんな食材と時間を、
あれもこれもつぎこんで「おいしい」を目ざすのではなく、
おいしさの さらにさきにあるものに
世のなかが目をむけるようになった。
デイリーポータルZでいうと、
「弁当をパフェにする」や
http://portal.nifty.com/kiji/160725197049_1.htm
「揚げ物に油をかけると、すっげーウマい」
http://portal.nifty.com/kiji/170314199029_1.htm
みたいな記事を、このごろひんぱんにみかける。

グルメだなどと、はしゃぎすぎた反動が、
こういううごきとしてあらわれたのだろう。
問題は、記事にあげられた6つの商品が、
はたしてわたしにとっても「うますぎてもはやおそろしい」
とかんじられるかどうかだ。
たとえばラジオをきいていると、歌に関するわたしの感性は、
どうもあまり敏感ではないようにおもえてくる。
司会者とゲストが「いい曲ですね〜」と
もりあがっているのに、わたしにはさっぱりな曲のほうがおおい。
ラジオ番組だから、むりして感動しているときもあるだろうけど、
そればかりではないはずだ。

おなじように、わたしはいわゆる味覚オンチのような気がする。
そもそもおいしいものをほとんどもとめないし、
おいしいとかんじるものは、
やすくて量のあるたべものであることがおおい。
脳みそが、味覚よりも生存に有利なほうをもとめるからだろう。
「うますぎてもはやおそろしい」かどうかは、
味覚にたいする共通の感覚を前提としている。
そのうえで、過剰なうわのせを「もはやおそろしい」レベルと、
評価するあそびごころが この記事の骨子だ。
わたしの味覚は、まだそこまでたどりついていない。
たべものの進化が どのようにこわいか 気になってくる。

posted by カルピス at 21:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | デイリーポータルZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする