2023年01月18日

サブザックに関空のおみやげ用エコバッグ

旅行ちゅうのサブザックとして、
チェンマイマラソンの参加賞でもらった
ナイロンのリュックを用意していた。
かるいしかさばらないし、あんがいものがはいる。
手でもってもいいし、リュックなのでもちろん背おえる。
バスのなかでつかうもの、文庫本やスマホ、
それにお弁当のサンドイッチをいれ、大阪へのバスをまった。

ふとみると、リュックのまんなかへんがやぶれている。
ひっぱると、穴はどんどんひろがった。
もやはつかいものにならない。
出発の朝、台所のテーブルにおいていたら、
サンドイッチのにおいに気をひかれた
ネコのキナコが顔をつっこんでいたので、
そのときやぶれたのかもしれない。
陽をあびる場所にずっとつるしていたので、
生地が劣化してたともかんがえられる。

とにかく、サブザックなしでは不便なので、
関空の第2ターミナルにあるおみやげやさんで、
ちいさなエコバッグをかった。990円。
ろくに荷物がはいらないけど、ほかに選択肢がなかった。
バンコクについたらよさそうなカバンをさがそう、とおいつつ、
けっきょくずっとそのエコバッグとともに旅行している。
ほかの旅行者が、おしゃれなカバンを肩にさげているのに、
わたしは「INTERNATIONAL AIRPORT KIX」
とかかれた関空のエコバック、そして腰には黒のウエストポーチ。
このださいかっこうで、タイ旅行をすごしている。
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2023年01月17日

タイではおおくのひとがマスクをつけているのでおどろいた

タイでは新型コロナウィルスと
どうつきあっているのかをしりたかった。
マスクについての状況をかきだすと、
旅行者はほとんどマスクをしてないけど、
一般市民のおおくはマスクをつけている。
バンコクの路線バスにのっても、
ノーンカーイへくるときの列車も、
銀行へいってもコンビニでも、
仕事をしているひとは、マスクをみんなつけている。
銀行には体温測定器があったし、消毒液はおおくの店においてある。
散歩をしているひともマスクをつけているし、
食堂ではたらくひとも、マッサージ店のひとも。
まるで日本といっしょだ。

posted by カルピス at 20:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月15日

旅行3日目 ノーンカーイのかわったお寺へ

列車は30分おくれでノーンカーイにつく。
駅まえにとまっているトゥクトゥクで
おじさん3にきいていたマット・ミーガーデンゲストハウスへ。
メコン川をのぞむすばらしいロケーションで、
すぐに気にいり、2日間の滞在を予約する。
バンコクでとまっていた宿にくらべたら、
地獄から天国にきたような気がした。
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11時までチェックインできないといわれたので、
宿の自転車をかり(100バーツ)ノーンカーイ郊外にある
ワット・ケークをめざす。
宮田珠己さんの本にでていた、かわった仏像のあるお寺だ。
とちゅう道がわからなくなると、ワット・ケークは?
ときくのだけどなかなかつうじない。
サーラ・ケーオクーといったほうがいいみたいだ。
なんとかたどりつくと、たしかにかわった仏像がある。
お寺にもっていた概念をうちやぶるようなお寺だ。
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宿にもどると、まず洗濯してから
東北タイで有名なガイヤーンをたべようと町にでる。
ニワトリ1羽をまるごとクシでひらき、
炭火であぶったヤキトリで、半分はない、とわれたので、
しかたなく1羽分を注文する。もち米とあわせて170バーツ。
1羽はさすがにたべきれなかったので、
2/3は袋にいれてもらい宿にもちかえった。
ひるねのあと、おなじみのタイマッサージへ。
ローカルバスステーションという、かわった場所にあり、
150バーツとやすかった。

すこしやすんでから、メコン川ぞいを散歩する。
遊歩道が整備されていて、おみやげ店がならんでいる。
どこまであるいてもきりがないので、
いいかげんなところにある雑貨店で
チャンビアをかってのむ。
小ビンがなかったので大ビンだけど、
雑貨店なので57バーツとそんなにたかくない。

わたしが旅行でしたいのは、
気にいった宿のある町でゆっくりすごすことで、
ほかの町へうごくよりも、ここにとどまろうとおもいたつ。
宿にもどってから、2日間の延長をたのむと、
すんなりうけいれてくれた。
これで今回のわたしの旅行が
はじまったというか、おわったというか。

posted by カルピス at 22:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

旅行2日目 催眠術にかかったような不思議なネコ

宿のちかくでお粥をたべ、お茶をのんで朝ごはんにする。
宿にもどり、日課である筋トレをはじめると、
スタッフのおじさんが、ネコに不思議なポーズをとらせた。
動画をとり、しりあいのおじさん3にみせると、
催眠術みたいだ、といっていた。
配偶者にもラインで動画をおくると、おなじ感想をおくってきた。
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この日は、夜に電車にのる以外、とくにすることがない。
おじさん3とおしゃべりし、10時すぎにマッサージ店へ。
ひるねして、べつのゲストハウスでマンゴージュースをのんだりして
なんとか時間をつぶしてから6時半に宿をでて
路線バスでバンスーン駅へむかう。
汽車のなかで食事がとれないとこまるので、
駅の屋台でカオパットをたべると、50バーツもしたのに、
これがかなりおいしくなかった。
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列車は予定時刻の夜8時半に出発する。
あらかじめ寝台席がしつらえてあり、
予約してあった下段の席によこたわる。
エアコンがききすぎてさむいくらいだ。
すこし本をよみ、10時半にシーツにもぐりこむ。

posted by カルピス at 20:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

4年ぶりの海外旅行でタイをおとずれる

4年ぶりの海外旅行を計画する。
いきさきは、土地勘のあるタイにした。
ピーチエアラインを予約したので、
関空につくと第2ターミナルへ移動する。
第2ターミナルは、ピーチやエアアジアなど、
格安航空会社があつめられているターミナルのようで、
なかにはいっているお店がほとんどなく、時間をつぶせない。
第1ターミナルのはなやかさとはまったくの別世界だ。
いそいで第2ターミナルへ移動する必要はまったくなく、
第1ターミナルでゆっくりすればよかった。
ただ、飛行機はほぼ定刻どおりの8時にとんでくれたし、
予定どおりの時間(深夜0時10分)にバンコクについたので
ピーチエアにはわるい感情はもたない。
深夜0時10分に予定どおりスワンナプームにつく。
この時間では、市内への移動手段がタクシーしかないので、
へたにうごくよりも、と、空港でひとばんすごした。
朝6時まえにおきだし、空港1階にある路線バスのりばにむかう。
6時の始発バスでカオサンにむかう。60バーツ。

カオサンにいけば宿にはこまらないだろう、とあてにしていたのに、
たてつづけに「満室だ」とことわられる。
コロナ以降、白人のツーリストがもどってきているのに、
ゲストハウスのおおくがつぶれたままなのが影響しているみたい。
旅行会社・マッサージ店など、シャッターをとじたままの店がおおい。
宿がみつからないのでこまっていると、
道をそうじしていた別のゲストハウスのおじさんが
こっちにこい、とわたしをさそってくれた。
100バーツだけど、部屋がめちゃくちゃせまい。
しかたがないとはいえ、これではつらいなー、と
エアコンの部屋はないかとたずねる。
エアコンはないけど、ちょっとひろい部屋ならある、
というのでそちらにする。おおきなファンがまわっているけど、
それでもじゅうぶんせまい。
こっちは140パーツだ(1バーツ4円なので、560円ほど)。
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最低レベルのゲストハウスといえるだろう。
呆然としていると、宿にとまっているらしい
日本人のおじさんに声をかけられた。
そのあとすぐ、またべつのおじさんがあらわれてはなしをする。
どちらもわたしとおなじくらいの年齢(60前後)で
日本をでてもうながいこと旅行されている。
じつはもうひとりおじさんがいて、そのひともまた
ながい旅にひたっている。
区別するために、そのひとがおじさん3で、
わたしがおじさん4、さきに紹介したひとが、
それぞれおじさん1と2をわりふる。

おじさん1が、シーク教徒がおこなっている
朝ごはんのたきだしにさそってくれた。
宿から30あるいたところにある教会で、
チャパティとごはん、それに4種類のカレー(いずれも肉なし)と、
ミルクティーというのが食事のメニューで、
すきな量を自分でお皿にもりつける。
ひろい部屋に50センチはばのしきものがおかれ、
そこにすわってカレーをたべ、ミルクティーをのむ。
異教徒のわたしたちが、こういうことをしてもいいのか、とも
おもったけど、なにごとも経験とおもいたべさせてもらう。
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また、このおじさん1にノーンカーイゆきを計画しているとはなすと、
バンコク中央駅(ファランポーン)よりも、
バンスーン駅のほうがいきやすい、とおしえてくれた。
宿のちかくから路線バスにのれば、8バーツでいけるという。
ファランポーンへむかうと、どうしても渋滞にまきこまれるそうだ。
これからのうごきをたしかなものにしたかったので、
朝ごはんのあと、宿にはもどらずバンスーン駅をめざす。
おじさんのいったとおりで、30分もかからず駅についた。
あすの夜に出発するノーンカーイゆきの寝台列車のチケットを
1000バーツほどで手にいれる。2等寝台だけど、
エアコンつきの下段の席なので、こんなにたかい。
宿にもどり、しりあったべつのおじさん2にはなすと、
飛行機にのったほうがいいくらいだ、とおどろいていた。
めちゃくちゃたかいチケットみたい。
でもまあ、無事にチケットを手にいれて気がらくになった。
シャワーをあびてから、宿の近所にあるタイマッサージのお店へ。
まえは200バーツだったのが250バーツに値あがりしている。
じょうずなマッサージだったので、チップに20バーツをわたす。
タイマッサージは、わたしの旅行目的のひとつでもあるので。

そのあと昼ごはんとしてマンゴーとぶっかけごはんをたべる。
きゅうに食生活がかわったのがからだにこたえたのか、
その日の夕方からゲリがはじまる。
夜になってもおさまらないので、夕ごはんはスイカだけにした。
夜は9時に部屋へもどる。1時間ごとに目をさましながら、
それでもつかれていたせいか、6時半までねむれた。

posted by カルピス at 19:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月08日

ほぼ日手帳は「オリジナル」でなんとかなりそう

10年まえから毎年つかっている「ほぼ日手帳」。
いつも「カズン」(A5サイズ)をえらぶのに、
なぜかきょねんはまちがえて、ちいさいほうの
「オリジナル」(A6)を注文してしまった。
配達されたやけにちいさな箱をみたとき、
ようやく自分のかんちがいに気づいた。
いまさら「カズン」をまた注文するのはもったいない。
2023年は、はじめて「オリジナル」をつかってみることにする。
「カズン」のありがたさをかみしめながら、
不便な一年間をなんとかのりきろう。

とはいえ、「オリジナル」のせまいスペースでは
「カズン」とおなじつかい方はできそうにない。
「オリジナル」にかくのはほんの要点だけにして、
べつにA5サイズのノートを用意したらどうかとかんがえた。
「オリジナル」にかききれないこまかい内容はそっちにかけばいい。
自分なりに工夫をこらしたつもりで、
100ページほどのノートを文房具店へかいにいった。
えらんだのは、うすいけい線がはいっただけの地味なノートだけど、
ぶあついノートは意外とたかく、660円(税別)もした。

年があけ、2023年の手帳をつけはじめる。
でも、「オリジナル」のスペースであんがいこまらない。
「カズン」よりせまいだけで、ページの内容はいっしょなのだから、
ちいさい字でかけばなんとかなる。
これまでとおなじ内容、つまり、
おきた時間・天気・最高気温と最低気温・のんだ酒・
トレーニングの内容・その日にやったこと、などを
オリジナルの手帳にもじゅうぶんかきこめる。
べつに用意したノートの出番はこれまでなく、
あんがいこのまま「オリジナル」だけで ようがたりるかもしれない。

posted by カルピス at 20:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月03日

かつしかない日本が、スペインをあいてに逆転勝利

グループリーグ2戦目でコスタリカにまけたのは残念だった。
なんだかドイツ戦での劇的勝利がチャラになった気までした。
でも、コスタリカはけして弱小国ではない。
ドイツにかったからといって、かんたんにかてる相手ではないのに、
そうおもいこむ気のゆるみが、日本全体、そしてわたしにもあった。
コスタリカとの敗戦を、ひとりがってにがっかりするなんて、
ファンとしてなさけなかったと気もちをきりかえる。
もうスペインにかつしかない。そんな状況におかれた日本を、
シニカルな傍観者ではなく、ひとりのサッカーファンとして、
こころをこめて応援しようとわたしはおもった。

朝3時半におきて4時からの試合開始をまつ。
前半12分にスペインがクロスをヘディングであわせ、
かんたんに先取点をあげる。
日本はときどきチャンスをつくるものの、
スペインはきれいにパスをつなぎ、日本はボールをもてない。
あんなにパスをまわされる試合は はじめてみた。
日本がときどきボールをうばっても、
すぐにまたスペインがボールをからめとる。
それでもなんとか1点だけにおさえて前半をおえる。

後半そうそうの逆転シーンは、おおくの方がなんどもみたことだろう。
日本はチーム全体でプレスをかけ、相手のパスコースを限定する。
堂安の同点ゴールはすばらしかったけど、
それをうんだのは三苫のプレスだったし、
スペインがだしたくるしまぎれのパスに、
とおくから全力でかけつけた伊東のよせが、
堂安へのアシストとなった。
2点目の田中のゴールも、おぜんだてしたのは
ありえないような三苫のはしりこみだった。

逆転してからの40分は、とにかくたえる時間帯がつづく。
森保監督が、鎌田にかえて富安をいれたのが、
まるで高段者の将棋をみているようでかっこよかった。
富安はそれまで伊東がいた右のサイドバックにはいり、
伊東が一列まえにあがって左のサイドハーフへうつる。
まもりとせめの両方をケアした選手交代がきいていた。
つづいて遠藤を投入し、さらにまもりをかためる。
うつべき手を、あらかじめ想定していた選手起用であり、
日本のおもわくどおりに時計がすすんでゆく。
7分のアディショナルタイムもふくめ、
試合終了まで日本はなんとかしのぎきる。
ドイツ、そしてスペインをやぶっての、
グループリーグ首位通過がきまった。

グループリーグの初戦、ドイツ戦のときは、
たしかにかちたかったけど、ひきわけでもよかったし、
まけたとしても、つぎの試合でがんばればよかった。
しかし、このスペイン戦はちがった。
日本はあとがなく、もうかつしかなかった。
ひきわけでは、ドイツがグループ2位になってしまう。
そんなくるしい状況だったのに、気もちをきりかえて
日本の成長をしめすまたとない機会としてとらえ、
みごとにスペインをやぶった選手たちがほこらしかった。

posted by カルピス at 22:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月26日

日本がドイツに劇的な逆転勝利

いまさらながらだけど、W杯でのドイツ戦をかいておきたい。
2−1で、日本が劇的な逆転勝利をおさめたこの試合、
後半からシステムを3バックにかえてからうまれかわった。
三苫・浅野・堂安・南野と、攻撃的な選手を次々に投入し、
後半15分からは日本がせめつづける時間帯となった。
そして後半30分、かわってはいったばかりの南野が
三苫からのパスに反応しシュート。
ノイアーがはじいたボールを南野がゴールにおしこんだ。
南野のもとへ、日本のベンチからどっと選手たちがかけよっていく。
だれもがめちゃくちゃうれしそうで、堂安はほこらしげだ。

あとはこのままひきわけでおわらせて、とおもっていたら、
板倉からのロングボールを浅野がみごとなトラップでおさえ、
強烈なシュートをゴールうえのネットにきめる。逆転。
このときも、日本の選手たちが、全力疾走でかけより、
浅野をかこんでよろこびを爆発させている。
チームの一体感がつたわってくるいいシーンだった。
いつもなら、シュートをはずしてくやしがる浅野なのに、
いちばんだいじな場面で逆転となるゴールをみごとにきめた。
前回の大会にえらばれなかったくやしさを糧に、
4年半のあいだこの日のためにがんばりつづけた努力がみのった。
ほんとうにおめでとう。

先発した伊藤純也の足は、ずっとドイツに脅威となっていたし、
前田大然のスピードもドイツはあきらかにいやがっていた。
三苫は期待されたとおりに 独特なリズムのドリブルで得点にからみ、
堂安は「自分かきめてやろうとおもっていた」
「自分しかいないとおもっていた」
というつよい気もちでゴールをきめた。
そして逆転ゴールの浅野。
堂安も浅野も、まよいなくシュートをはなつ姿は迫力があった。
あのノイヤーから2点をうばえたなんてすばらしい。

前半をPKの1点だけにおさえたことがおおきかった。
前半のアディショナルタイムに、
オフサイドでまぼろしとなった2点目をもしきめられていたら
日本はかなりくるしかっただろう。
権田はなんどもスーバーセーブでゴールをまもった。
ポストにすくわれたし、ドイツの決定力ぶそく、
そしてたしかに「運」も日本が味方につけていた。

カタール大会は、中東ではじめて、といわれているけど、
さらにいえば、イスラム圏ではじめての大会だ。
わたしがいちばん気になっているのは、
世界じゅうからやってくる各国のサポーターが、
ビールをはじめとするアルコール類なしで
はたして我慢できるか、ということだ。
試合観戦のまえ、そしてもちろんあとにも、
よろこびをわかちあう場にはアルコールがかかせない。
観光客むけに、酒がのめる場所が用意されているそうだけど、
行動が制限されての「お酒」ではよろこびが半減される。
日本からやってきたサポーターたちは、
どうやってドイツ戦あとのよろこびにひたったのだろう。

もうひとつ。日本でこの試合を応援し、
劇的な勝利におおよろこびしたひとたちは、
夜12時という時間に、どうやってねむることができたのだろうか。
なにかで気もちをきりかえないと、とてもねむるどころではないし、
酒をのんで勝利の余韻にひたったら、つぎの日の仕事がきつくなる。
かってめちゃくちゃうれしかったけど、かてばかったで、
サポーターには、なかなかむつかしい試合だったのでは。

posted by カルピス at 20:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月05日

島根にある自動販売機だけの休憩所

ある番組で、島根県の国道9号線ぞいにあるという、
ちいさな休憩所をとりあげていた。
清流でしられる高津川が目のまえをながれている。
うどん・ラーメンなどの自販機がおいてあるだけなのに、
なぜかたくさんのひとがおとずれるのだという。

島根にすんでいると、うどんの自販機なんて
べつにめずらしくないとおもっていたけど、
ほかの地方ではあまりみかけない機械らしい。
この休憩所には、50年以上まえから、おなじような機械が、
おなじようなうどんとラーメンをだしつづけているそうだ。
ありそうでない うどんをたべに、とおくからおとずれるひと、
「むかしとおなじ」がなつかしくて、
ちょくちょくたべにくる地元のひと。
なぜこの休憩所にくるのかを、番組スタッフがたずねると、
こたえるひと みんながそれぞれにものがたりをもっていた。

男2人ずれできていたひとは、ふたりともUターンのひとだ。
ひとりは3年まえ、もうひとりは1ヶ月まえにもどったばかりだという。
もどった理由をたずねられると親の介護だという。
孤独死はさせられない、感謝の気もちがあるから、という。
そんなプラーベートなことをいきなりきくな、
みたいな質問をスタッフがしても、
みんなストレートにこたえている。
さすがに島根だ。
みかけは派手なカップルは、男性が青汁をつくる会社、
女性は保育園の調理をしているという。
ふたりとも、しっかり自分たちのこれからをかんがえていた。
べつのわかい男性にマイクをむけると、
東京から(取材に)きたんですか?
もうコロナにかかりました?と
逆取材してくるのがおかしかった。
まだかかってない、とスタッフがこたえると、
あれだけ感染がひろまっている東京でも、
かからないひとっているんだと、すごく感心していた。
地元のおじさんは、わかいころをおもいだしてこたえていた。
このへんには、ディスコなんてないから、なにもすることがなく、
しかたなく仲間と海辺をドライブし、さいごにこの休憩所で
うどんをたべるのが「しめ」だったそうだ。さすがに島根だ。
こんな地味な休憩所がいまでも愛され、
それぞれのひとがひそかに愛情をそそいでいる。
島根らしさのにじむ、いい番組だった。

posted by カルピス at 21:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月20日

「GLOBE」で紹介された「耕さない農業」

朝日新聞の日曜日には、「GLOBE」という特集記事がのる。
まえは別ずりだったけど、いまは記事の一部となっている。
今回の特集は「耕さない農業」について。
アメリカのノースダコタ州の農場で、
ブラウンさんがおこなっている農法が紹介されている。
トラクターで土をたがやさなければ、
ふかふかの土ができてくるという。
ブラウンさんは、たがやさないばかりでなく、
農薬も化学肥料もつかわない。

たがやさない農業といえば、福岡正信さんの自然農法が有名だ。
福岡さんは、自然にしたがえばすべてがうまくいく、と、
たがやさず、草をぬかず、肥料もつかわない。
田うえもしない。土団子に稲の種をまぜてまく、
という直播なので、田うえの手間もかからない。
農法というよりも、ひとはなにもしなくてもいい、
ただ自然にまかせる、という哲学であり、
わたしもわかいころつよくひかれたことがある。
直播での米づくりもためしてみたけど、
うまくいかなくて、5年であきらめてしまった。

「GLOBE」では、ブラウンさんの農場だけでなく、
カンボジアでのとりくみも紹介してある。
雨があまりふらないアメリカでは、
草をとらなくても大丈夫かもしれないけど、
雨がおおいモンスーン気候のカンボジアでも、
やり方によっては草をおさえられるそうだ。

ブラウンさんによる「土の健康5原則」は
・土をかき乱さない
・土を覆う(被覆作物を植える)
・多様性を高める(数十種の野菜や穀物、花を一緒に育てる)
・土のなかに「生きた根」を維
・動物(家畜)を組み込む

農業というと、とくに日本では、汗みずたらしてはたらく勤勉さや、
骨身をおしまない道徳的な価値観とセットになっている。
土をたがやすにしても、ふかく、こまかくクワや機械をいれ、
どれだけ労力をかけたかが大切にされる。
土なんかたがやさなくてもいい、なんていうと、
なまけものによる異端な農業とみられがちだ。

『サピエンス全史』(ユヴァル=ハラリ)をよんだとき、
農業は穀物の奴隷、というとらえ方に衝撃をうけた。
農業によって文明がさかえた、ということになっているけど、
農業にたずさわるひとは、はたしてしあわせになっただろうか。
土をたがやし、草とりや水やりで、やすむ間もなくはたらきづめだ。
からだをこわしてまで作物への奉仕がもとめられる。
穀物への献身を美徳ととらえる価値観にしあわせはなく、
農業への関心が、いっきにさめたものだ。

土をたがやさない農業が、あたりまえになればいいのに。
肥料や農薬をあまりつかわずにすみ、
石油をつかってトラクターをうごかさなくてもいいし、
かわれている動物も、ひろびろとした土地ですごせる。
いいことばかりにおもえるけど、
日本人にとっての農業は、勤勉さがだいじなので、
世界でいちばんうけいれられない国なのかもしれない。

posted by カルピス at 21:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 農的生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする