2021年08月13日

お酒の再開がいよいよ秒よみ開始

禁酒は9月4日までときめている。あと20日ほどだ。
ながいといえばながいけど、もうすこしともおもえる。
これまでノンアルコール飲料の手だすけで、
あまり禁欲感なしにつづけられたけど、
いよいよ酒をのみだすときのことをかんがえると、
それはそれでたのしみだ。
すこしはやいけど、きょうは解禁への準備として、
イオンの白ワイン(プダ・680円)と、
ジントニックをつくるときのために炭酸水をかった。
ジンはすでに冷凍庫でひやされているし、
赤ワイン5本、ウィスキー(バランタイン)と
芋焼酎(黒霧島)も出番をまっている。

きょうのデイリーポータルZには、
地主さんによる
「ノンアルコールハイボールで焼酎を割ると美味しい」
https://dailyportalz.jp/kiji/zero-alcoholic-highball-is-the-best
という、ちょっとわけがわかりにくい記事がのった。
地主さんによると、焼酎をハイボールでわると、
とんでもなくまずいのみものになるけど、
ノンアルコールのハイボール(以下、ノンアルハイ)だと、
「恐ろしく美味しい」らしい。
地主さんの発見は、焼酎だけでなく、なんとソフトドリンク
(コーラ・コーヒー・特茶)でも、ノンアルハイは万能だという。
だからといって、コーラをノンアルハイでわろうとはおもわないけど。

酒を再開したときにやってみたいのは、
おなじくデイリーポータルZにのった
「果汁100%ジュースと発泡酒で作る
『なんちゃってクラフトビール』」だ。
https://dailyportalz.jp/kiji/nanchatte-craft-beer
あとは単純に、ジン・トニックとウィスキーのロック。
それに白ワインが夏の夜をたのしくしてくれる。
もうひとつ、低アルコールビールとして
ビアリーをためしたい。0.5%のアルコールって、
どんなよいをもたらしてくれるのか。
先週までめちゃくちゃあつい日がつづいていたのに、
台風9号がきてから不安定な気圧配置となり、
きょうなどは気温が26℃しかなかった。
これではひえたジン・トニックのよさがいきないかもしれない。

なぜお酒をのみはじめるのが9月4日なのかというと、
この日がブロクをかきはじめて10年目にあたるからだ。
たまたまことしの5月下旬から酒をやめており、
再開するのに ちょうどいいきっかけのような気がする。
ブログをかかなくていいとなれば、はやくからお酒をのめるし、
ほかにもいろいろできそうだ(筋トレや外国語の勉強)。
そんなに9月4日をたのしみにするくらいなら、
10年連続にこだわらず、さっさとブログをやめればよさそうだけど、
よくいわれるように、やめるのは決断であり、
継続はただの惰性にすぎない。
つづけるより、やめるほうがむつかしいこともある。
お酒以外では、MacBook Airをかうつもりだ。
3年まえに、いまメインでつかっている
MacBook Air13インチをかっており、
まだもうすこしこのままひっぱれそうだけど、
これもまた10年連続のおめでとうかいものとして
まえから予定にいれていた。
なんだかんだと9月4日をこころまちにしており、
そうなると、なかなか日がすぎていかない。
あと1ヶ月になってからが あんがいながく、
ブログも、とにかくつづければいいでしょ!
みたいな、内容のない記事がおおくなっている。
それもまた、そのときのわたしの心理状態だから、
これでいいのだ、とわりきって、
とにかく、なんとかブログ10年目をむかえたい、
というのが赤裸々なわたしの心境だ。

posted by カルピス at 20:52 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月12日

グループホームをたてるため、解体作業で「ハウルの動く城」みたいになった家

グループホームをひらくにあたり、
これまで事務所や生活介護につかってきた
ごくふつうの民家をこわすことになった。
更地にして、そこに2階建のグループホームをたてる。
ふるい家をぶちこわすなんてかんたんそうだけど、
ふるいだけにアスベストをつかっているかもしれないので、
しんちょうに解体作業をすすめる必要があるそうだ。
すこしずつ、丁寧にこわしていく過程であらわれた家は、
どこかでみたような気がする。『ハウルの動く城』だった。
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わたしたちの家は、トイレがさいごにのこされた。
まえからあったトイレだけではつかいにくいので、
車イスでもうごけるような、ひろいトイレを
あとからたてまししており、
そのトイレの部分だけがそっくりのこった。
「ハウル」でいえば、城のようにおおきな家だった「ハウル」が
しきりなおしのあと、必要最小限の機能だけとなり、
カルシファーとマルクル、それにカカシだけ
(もちろんソフィーも)をのせて旅にでる。
トイレだけになったわたしたちの家は、
まさにこのときの「ハウル」だった。
たいらにならされた土地に、トイレだけがぽつねんとのこっている。
なかなかシュールなながめだったけど、
重機がじきにこわしてダンプにつみこんだ。
2階だてで、テラスもあり、庭には数本の木がはえ、
車を7台とめられた わりとひろい敷地は、
あとにひとやまのガレキだけをのこし、更地となった。
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更地になった土地は、このあと3ヶ月ほどねかせるそうだ。
そのあとグループホームの建築にとりかかり、
グループホームがうごきだすのは来年度となる。
予定では、ことしの9月からはじめられるとおもっていたのに、
なんだかんだと、計画は順調におくれてしまった。
とはいえ、もし9月からグループホームがうごきだしたとしたら、
とても準備がまにあわなかっただろう。
家はたっても、そこではたらくスタッフがぜんぜんたりない。
いまいる職員でやりくりするのが無理なのはあきらかだ。
とまるひと、利用者をサポートするひと、支援計画をたてるひと。
あたらしいひとをまきこんで、たくさんのひとがかかわらないと、
グループホームでの生活がスムーズにながれない。
半年後にひらかれるはずの、あたらしいグループホームは、
この土地で、どんな生活をスタートさせるだろうか。

posted by カルピス at 21:36 | Comment(0) | 介護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月11日

5年まえのエバーノートに どんな記事をとりこんだか

デイリーポータルZをよんでいたら、みゆきさんによる
「10年前にアマゾンで買ったものを覚えているか」がのっていた。
https://dailyportalz.jp/kiji/10nen-mae-amazon-de-katta-mono
わたしがはじめてアマゾンをつかったのは、いつだったかな。
アマゾンの注文履歴をしらべるのはめんどくさいので、
かわりとして、5年間の8月に、エバーノートに
どんなノートをつくったか、をふりかえってみた。
8月11日だけにしぼるのは、検索をつかえばかんたんだけど、
8月11日ぜんご、と、しばりをゆるくすると、
エバーノートの検索機能では、さがすのがむつかしい。
ノートをいろいろなノートブック分類しているひとは、
それぞれのノートブックをのぞいてみなければならない。
ずぼらなわたしは、2016年の11月に分類をやめ、
それ以降つくったノートはすべて「inbox」にほうりこんである。
5年まえまでなら、8月にどんなノートをつくったかが
スクロールしていけば、すぐわかり便利だ(まけおしみ)。
8月にとりこんだ記事の全部を対象にすると、
まとまりがつかないので、
ここはデイリーポータルZの記事だけにしぼってみた。

・2015年
2015年には、デイリーポータルZの編集者である石川さんが、
「おもしろ記事は企画書を書くな」という
林雄司さんのことばを紹介している。
ウェブマスターの林がよく「おもしろ記事は企画書を書くな」と言っております。思いつきの企画なのに、きっちりした資料にするとその過程でちゃんとしてしまったり、逆に「この企画大丈夫かな…」と不安になったりするからです。

・2016年
2016年の8月を代表するのは、
「本を読む姿勢が良すぎると頭がわるそうに見えるのはなぜか」(大北栄人)
https://dailyportalz.jp/kiji/160802197097
いかにもデイリーポータルZらしい記事だ。

・2017年
「数学マニアと行く『素数ハンティングツアー』」(石原たきび)
小川洋子さんの『博士が愛した数式』をよんでから、
素数にしたしみをかんじるようになった。
https://dailyportalz.jp/kiji/170801200304

・2018年
「荒野で旗を持つとかっこよくなる」(興座ひかる)
https://dailyportalz.jp/kiji/180822203752
デイリーポータルZらしいひとつの方向性をしめしている。
ついでながら、アレサ=フランクリンさんがなくなったのは、
この年の8月だ。

・2019年
「別れの手紙ジェネレーター」(林雄司)
https://dailyportalz.jp/kiji/wakareno-tegami-generator
これをつかえば、だれにでもわかれの手紙がかける。

・2020年
「桃は好きですか?」(林雄司)
とりあげた記事は、デイリーポータルZのものではなく、
林雄司さんがかいている個人のブログ「やぎの目」からだ。
吉祥寺の駅ビルの食料品フロア、果物売り場で販売の女性が「桃はお好きですか?」と通り過ぎる人に声をかけていた。
ある男性が「ええ、まあ、はい」と答えたら、では買っていきませんかと勧めていた。
桃が好きであることと、今日買うかどうかは別の話である。
だけど、じゃあどれにする?と話をつなげているのが素晴らしい。セールストークのお手本のようだ。
いつのまにか買うことになっている。
(中略)
マッチ売りの少女も「マッチを買ってください」じゃなくて「マッチはお好きですか?」と聞けばよかったのだ。
大好き!って人がいたらそれはそれでやばい。

ふりかえってみると、わたしはかなり林雄司さんのことばによわい。

posted by カルピス at 22:28 | Comment(0) | デイリーポータルZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月10日

やっと東京五輪がおわる

やっとオリンピックがおわり、テレビ番組の日常がもどりつつある。
オリンピックに反対で、サッカーだけをみていたわたしは、
ほかの競技が放映されると、サッカーの放映が
かんたんに変更となり、録画するのに苦労した。
世間のひとにとって、サッカーは ひとつの競技にすぎず、
さほど重要には位置づけされていないようだ。
新聞では、オリンピックの総括みたいな記事がおおい。
新型コロナウイルスの感染がひろまり、とまらなくなっているのに、
五輪と感染拡大は関係ないと菅首相はいう。
客観的事実を自分の主観によってみとめないのだから、
このひとになにをいってもだめなのがよくわかった。
五輪がはじまるまえは、
「国民の命と健康を守っていく。これが開催の前提条件」
といっていたのに、ズルズルと「前提条件」がさがり、
東京の感染者が5000人以上になっても
競技の中止にはならなかったし(あたりまえだ)、
できれば観客をいれて試合しようと さいごまでねらっていた。
いざオリンピックがはじまれば、国民はそっちに夢中になる、と
ひとをばかにしたような発言も 記憶にあたらしい。
選手たちの健闘は、それだけをとればすばらしいけど、
だからといって五輪開催の免罪符となるわけではない。
「それはそれ、これはこれ」の
典型的な例が今回のオリンピックだった。
感染は感染であり、選手の活躍は、またべつのはなしだ。

英エコノミスト誌は
人類がパンデミックを克服した象徴としてではなく、パンデミックのせいでいかに奇妙な暮らしになったかを示す例として記憶されそうだ
とほうじたという。
やるときまったら、とちゅうでひきかえせない日本。
日本のわるい部分ばかりが目につき、
政府・関係機関への不信感がました五輪開催だった。

posted by カルピス at 21:10 | Comment(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月09日

台風9号の影響をうけて、60歳男性がどんな8冊をえらんだか

本屋さんで本を8冊かった。合計で1万円をすこしこえる。
『本の雑誌』には、作家に3万円をわたし、
すきな本をかってもらう企画がある。
依頼された作家は、どのひとも、
ありえないしあわせをかたるのが定番だ。
いちどわたしもこれをやってみたいとおもっており、
きょうは ほしい本がいくつもみつかったことから、
ちょっとたかくなっても まあいいか、とレジへもっていく。
このごろは、なにか かいものをするときに、
「あと何年生きられるかわからないし」と、
禁欲より体験に価値をおき、財布のひもをゆるめがちだ。
3万円の本えらびは、あんがいたいしたことないかもしれない。

もっとも、ケチで貧乏なわたしは、
ふだんなら財布のなかみを心配しながら本をえらぶ。
きょう8冊かったのは、山陰にやってきた台風9号が、
わたしの精神になにがしかの影響をあたえたのだろう。
60歳の男性が、どんな本をえらんだのか、
ひとつのデーターとして記録しておく。

・『挑発する少女小説』(斎藤美奈子・河出新書)
デビュー作の『妊娠小説』をよんで以来、
斎藤美奈子さんの本は無条件でかっている。

・『チョンチンマンションのボスは知っている』
(小川さやか・春秋社)
まえからよみたかった本。税こみ2200円にビビって
きょうまで手がでなかった。かえたのは冒頭にかいたとおり、
台風9号のおかげだ。

・『ドストエフスキー 黒い言葉』(亀山郁夫・集英社新書)
NHKラジオ番組「カルチャーラジオ」に亀山さんが出演されており、
ドストエフスキーについてはなされている。
亀山さんは『カラマーゾフの兄弟』を
スルスルっとよませてくれたすぐれた研究者であり、
わたしとしては、ちょっと背のびをして 本書に手をだした。

・『生物はなぜ死ぬのか』(小林武彦・講談社現代新書)
朝日新聞の書評でとりあげられていた。

・『藤井聡太論』(谷川浩司・講談社+α新書)
朝日新聞で、谷川さんが自作についてかたっていた。
一流棋士でなければかけない藤井聡太論がたのしみ。

・『すべてはノートからはじまる』(倉下忠憲・星海社)
倉下さんの本はたいてい目をとおしている。
メモではなく、ノートをとりあげたのはなぜだろう。
もっとも、ノートといっても、紙のノートばかりではなく、
デジタルをふくめた ひろい意味での記録を意味するようだ。

・『湖の男』(アーナルデュル=インドリダソン・創元推理文庫)
先日よんだレイフ=GW=ペーションの本がおもしろかったので、
北欧ミステリーをつづけてよみたくなった。
ペーションのミステリーには、独特の味わいがある。
訳者の久山葉子さんと わたしとの相性もいいのかもしれない。
残念ながら、あたらしいペーションの翻訳本は発売されておらず、
おなじスウェーデンの作家として 本書に期待している。

・『手/ヴァランダーの世界』(ヘニング=マンケル・創元推理文庫)
おなじく北欧ミステリーの一冊としてえらぶ。

posted by カルピス at 20:45 | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月08日

高野秀行さんの「コロナ感染の歩き方 その2」は、用意する荷物のリストつき

高野秀行さんの「コロナ感染の歩き方 その2」は
宿泊療養から退所まで。
「必須持ち物リスト付き」なので、やくにたちそうだ。
https://note.com/henkyochannel/n/n2d8dd7490387
宿泊さきになにをもっていけばいいか、
こればっかりは、体験したひとでないとわからない。
シーツやタオルをかえてくれないのはしらなかった。
たくさんのタオルときがえをもっていきたい。

わたしがいちばん気になるのはネット環境だけど、
高野さんはアパホテルにとまったので、
無線LANがおそらくつかえたのだろう。
ネット環境がととのっていなければ、ポケットルータを用意したい。
食事のとりかたも、病気をはやくなおすために大切となる。
元気がでてきたら、嗜好品もほしくなるだろう。
高野さんはコップがあったほうがいいとすすめている。
ほかにも、食器やプラスチック製のナイフも便利だったそうだ。
提供されるお弁当は、とくにわるくはないものの、
食欲をそそるメニューともいえないので、
チーズやうめぼし、納豆なども自分で用意したら、
ゆたかな食生活をおくれそうだ。
高野さんは、退院まえにドリップ式のコーヒーを
さしいれしてもらっている。
ただ、さしいれはいろいろ規則がうるさいようで、
それよりも、自分でもちこんだほうがかんたんだ。
ホテルにはいるまえに、荷物をチェックされるわけではないので、
薬やコーヒーだけでなく、お酒だってもっていけば
たいくつな夜をしのげそうだ。
 ちなみに、ホテルに入るとき持ち物のチェックは何もない。差し入れには強い制約があるので、入所時に自分が必要だと思うものを極力持っていった方がいい。

病状が深刻で、とてもお酒どころではないかもしれないし、
あんがいげんきにすごせ、たいくつなので
すこしお酒を、というひともいるだろう。
お酒がほしい、というのは、げんきになった証拠ともいえる。

インフルエンザにかかったとき、
わたしはポカリスエットとアイスクリームがほしくなる。
ねこんでいるあいだ、お酒はとてものめないので、
お酒がほしいかどうかは、体調をよくあらわしている。
あれやこれやで、ものすごい荷物になりそうだけど、
気力をかきあつめて ほしいものをカバンにつめこみたい。
時間があっても、テレビや映画はみる気になれない。
わたしは梅棹忠夫さんの探検記がよみたくなるので、
もし入所することになればリストにくわえたい。

posted by カルピス at 21:11 | Comment(0) | 高野秀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月07日

『見習い警官殺し』(レイフ=GW=ペーション)ヨハンソンもでてきます

『見習い警官殺し(上・下巻)』
レイフ=GW=ペーション・久山葉子:訳
創元推理文庫

せんじつよんだおなじベックストレームものの
『平凡すぎる犠牲者』が かわったおもしろさだったので
(主人公の警部が偏見にみちた ろくでもない人物)、
シリーズの第1作である本書を手にいれる。

タイトルにあるように、警察学校の女子学生がころされる。
たまたま派遣されたのがベックストレームと
彼がえらんだメンバーによる捜査チームだ。
例によって、ベックストレームのやることは
マトをはずしており、捜査はいっこうにすすまない。

すくいとなるのは『許されざる者』で知的な捜査を展開し、
読者からあつい信頼をあつめるヨハンソンが、
後半からベックストレームの上司として登場するところ。
ベックストレームが自分の家にためこんでいた大量の洗濯物を
捜査の必要経費としてホテルのクリーニングにだしたり、
ホテルのバーでしこたま酒をのんだり、
ひとの部屋でひとばんじゅうポルノをみたりしたのを、
適正に処理し、ベックストレームをとがめ、読者は溜飲をさげる。
もうすこしで、ヨハンソンが派遣したべつの警部(2人の女性)が
事件をかいけつするところだったのに、
ベックストレームの同僚のはたらきにより、犯人が逮捕される。
ベックストレームは、もちろん自分が解決したつもりだ。
あまりにも不愉快な男なので、
「ベックストレーム・シリーズ」なんてかきたくないけど、
訳者の久山葉子さんはペーションの作品群をいくつかにわけ、
「チビでデブで無能な捜査官ベックストレーム・シリーズ」
と、ひとつのジャンルにくくっている。
「チビでデブで無能」。すごい。

書評家の杉江松恋さんによると、『許されざる者』のなかに
いい加減な捜査をして事件を迷宮入りさせた主犯としてベックストレームへの言及がある
そうだ。
https://www.webdoku.jp/newshz/sugie/2021/02/12/113400.html
著者のペーションは、ヨハンソン・シリーズの初期から
ベックストレームを登場させており、
なぜかあたらしいシリーズの主人公に、
ヨハンソンと正反対の警察官、ベックストレームをもってきた。
『見習い警官殺し』では、まだベックストレームのなまけぶりは
本格的にはかたられないし、ヨハンソンがにらみをきかせているので、
ベックストレームのすきほうだい、というわけにはいかない。
『平凡すぎる犠牲者』になると、問題ありありの勤務態度となり、
これははたしてミステリーなのかと不思議におもえてくる。
それでもよんでしまうのだから、作者のねらいどうりなのだろう。

久山葉子さんの訳が こなれていてすばらしい。
「訳者あとがき」では、作品の背景についてかんたんにふれてある。
本作『見習い警官殺し』は、スェーデンの真夏の話。と書くと、北欧ミステリ好きの方々はすでに展開がよめたかもしれない。バカンス時期につき、ストックホルム警察本部にある国家犯罪捜査局でも、まともな警官たちは皆休暇に入ってしまっているのだ。

ベックストレームの登場は、あるていど必然だったのかもしれない。
あつさについての記述がいくつかあるものの、
日本にくらべたらスウェーデンの夏なんて、かわいいものだろう。
禁酒ちゅうのわたしは、ベックストレームがしょっちゅうのんでいる
つめたいピルスナーにいらつきながらも たのしくよんだ。

本書のエンディングはかわっている。
事件の解決にくわわったリサ=マッテイの博士号論文
「被害者の思い出?」についてふれ、
ここ50年の間に200人近くの女性たちが自らのファーストネームを自分が殺された強姦殺人事件の接頭辞にされたという特筆すべき関係性にも言及した。(中略)男性の怠けが殺人事件の接頭辞として使われることはありえない。
さいごにリサはパソコンにうちこむ。
 でもわたし自信はリサよ。リサ・マッテイのリサ、リサ・マッテイはそう思いながら、パソコンの最後のキーを叩いた。32歳、女性、警部補、そして間もなく哲学博士。

すてきなリズムだ。
つぎの一冊、ねがわくばベックストレームがでてこない
ヨハンソンものをはやくよみたい。

posted by カルピス at 21:25 | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月06日

サッカー男子U-24、3位決定戦 日本対メキシコ 1−3でメキシコ

すこしまえの朝日新聞に、星野智幸さんの
「五輪が盗むスポーツ」がのった。
女子サッカーの岩渕真奈選手のカナダ戦やチリ戦でのプレーは、これまでとは別次元でチームのために無私となっていて、私はとても胸をうたれた。でもその姿は、強権的独裁的に五輪を開催してよかったのだという正当化に利用されてしまうのだ。そして、観客やファンと選手が分断される。

「正当化に利用されてしまう」が問題の本質だ。
選手に五輪の運営批判は期待できない。
選手たちは、自分の競技でがんばるしかなく、
がんばればがんばるだけ、その気もちを利用されてしまう。

きょうはサッカー男子U-24、日本対メキシコによる
3位決定戦がおこなわれた。
どちらのチームにとっても、中2日の6連戦。
選手たちはさすがにつかれており、
日本は前半そうそうにPKを献上し、その後も
前半22分にフリーキックをきめられる。
連戦のつかれにより、集中がきれてしまったのではないか。
後半13分には、コーナーキックから3点目をきめられている。
いずれもフリーキックによる失点で、
三苫が1点をかえしたものの、1−3の結果におわり、
銅メダルにはいたらなかった。

日本は、メキシコの倍以上のシュート(22本)をはなちながらも、
決定機にきめきれなかった。
試合後に久保が号泣したのは、決勝トーナメントにはいってから、
1点もとれなかった ふがいなさがあるようにおもう。
おしいチャンスはいくつもあった。
3点をリードされ、せめるしかない日本は、
リスクをかくごのうえで まえがかりになってゴールをねらう。
しかし、試合終了間際にいくつも決定機をつくりながらも、
得点は三苫の1ゴールだけにおわる。
あのシュートがきまっていたら、と、
何本ものタラレバシュートがもしきまっていたら・・・。
この試合でも、審判の笛はメキシコ有利にふかれ、
とくにPKをあたえた場面では、
VARのチェックさえおこなわれなかった。

日本選手たちのプレーは、みるもののこころにせまった。
ただ、だからといって、新型コロナウイルスがひろがるなか、
オリンピックをひらいた 関係機関のあやまりが きえるわけではない。
さいごにもういちど星野智幸さんの記事から引用する。
 あくまでも競技の中で意思表示するしかない選手たちに、五輪という舞台作りを根本から批判することは難しいだろう。結局は排除されるだけだから。
 でも、私が願うのは、現役中に難しいのであれば、せめて引退してから、スポーツファンにこんな苦しい思いをさせる五輪のあり方を変えるよう、努めてほしいということ。多大な犠牲と不公正の上で成り立っている五輪に参加した選手たちには、それを変える責任があると思う。

posted by カルピス at 21:25 | Comment(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月05日

高野秀行さんがコロナ体験を公開

辺境作家の高野秀行さんが、ご自身のコロナ体験を公開している。
「その1」には、体調異変からPCR検査、陽性確認・自宅療養まで
がまとめられている。
https://note.com/henkyochannel/n/n8d03fbf5d344
新型コロナウイルスに感染すると、
まわりにしられないよう、かくしたくなりそうだけど、
高野さんは「お役に立てば幸い」とあえて公開にふみきった。
コロナ感染を公表するとあちこちから連絡が来て対応がしんどいと思うかもしれないが、私のところへはいくらもなかった。お見舞いメールやメッセージをくれた人も「返信はいりません」と書いていてくれた。多くの人は常識的なのである。
 あらためて「感染公開(情報共有)は感染者と家族を助ける」と思う。

これだけ感染がひろがったのだから、
どういうふうに対応すればいいか、
マニュアルができていそうなものなのに、あいかわらず
その場にならなければ、ひとはうごきをとれないようだ。
自分が陽性にならないかぎり、いつまでもひとごとであり、
なかなか具体的なうごきにつながらない。
それだけに、高野さんが7月21日に発症してから、
自宅療養を体験し、回復までこぎつけたながれを
こまかく記録したこのレポートは、貴重なデーターとなる。

せんじつ日本政府は軽症や中程度の症状の感染者は、
自宅療養を基本とする、と発表した。
安全・安心の五輪、なんていいながら、
感染者がふえると、入院できません、だなんて、
まったくひどいはなしだ。
あれだけ五輪をひらく状況ではない、といわれながら、
のらりくらりと時間かせぎをして、
既成事実のようにひらいたわけだから、
その責任を、政府・東京都はおわなくてはならない。
東京はいちにちに5000人をこえる感染者をだしており、
入院できないひとがおおくなりそうなので、
高野さんの体験は、タイムリーなマニュアルとなる。

「教訓と感想」には、
感染がふえている時期はリスクがよりたかくなる、とかかれている。
 保健所と保健福祉局の対応はひじょうにきちんとしている。連携もよくとれている。ただし、前にも述べたように、感染者が激増すると対応が追いつかなくなる可能性が大。つまり、感染拡大期に感染するのは、非拡大期に感染するより二倍、三倍のリスクがあるということだ。

いまの首都圏がまさにそれで、病院にうけいれる余力はすでになく、
政府としては、自宅で療養させたい。
しかし、自宅療養では重症化したときに対応がとりにくく、
家で安心してゆっくりやすむ、とのんきにかまえてはおれない。
国民の命より、五輪を優先したあげくが、
自宅療養へのきりかえであり、責任の放棄でしかない。
わたしのむすこ、そして姉一家が東京でくらしており、
いちにちに5000人をこえる感染者ときくと胸がいたむ。
これまでの累計が700人台の島根県とちがい、
感染のリスクがあまりにもたかい。
無責任な政府の対応すべてにいかりがわいてくる。

posted by カルピス at 22:09 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月04日

犬・ネコクイズで10問ちゅう9問に正解したのを自慢したい

職場でつくっているプリンとクッキーをうりに、
県の機関がいくつもはいった庁舎をたずねる。
1階のロビーで、犬・ネコクイズ、というのをやっていた。
犬やネコとのつきあい方を、ひろくしってもらうこころみのようだ。
たてものの3階に、保健所がはいっている関係だろうか。

クイズをめぐって、にぎやかな輪ができている。
プリンはいかがですか、というつもりでわたしがちかづくと、
もしお時間がおありなら、クイズをしていってください、と
わたしのほうがさそわれた。
犬とネコについての質問が、5つずつかかれた紙をわたされる。
・犬はどこであつさをかんじますか?
・チワワの原産国はどこですか?
などを3〜4つの回答例からえらぶやり方だ。
自信をもってこたえられない質問がおおく、
うすよごれたおとなのいやらしさか、
すなおにこたえずに、つい裏をとりたくなる。
ネコの世界で人気があるのは、
・わかいオスネコ
・おじさんのオスネコ
のうち、どっちでしょう?
なんてきかれると、ふつうにかんがえれば、
わかいオスにおもえるけど、おじさん年齢のわたしとしては、
なんとなくおじさんの肩をもちたくなり、そちらに丸をする。
ただひとつ わりと自信をもってこたえたのは、
オスのミケネコはどれくらいめずらしいでしょう?
という質問についてだ。
オスのみけねこは ずいぶんめずらしいらしく、
船のりが縁起をかついでほしがると きいたことがある。
4択で、左から右へ、確率がたかい順に 回答例があげられている。
いちばん右は、ものすごく確率がひくかったので、
さすがにそれではないだろうと、3番目に丸をする。

10問のうち、こたえをしっているのは
チワワの原産国(メキシコ)だけで、
あとはなんとなく丸をしたにすぎない。
うけつけに 回答用紙をわたすと、すぐ採点してくれた。
あそびとはいえ、バツだけなのはやだなーとおもっていたら、
おもいがけず、10問ちゅう9問に正解していた。
まちがっていたのは、わりと自信があった
みけねこのオスがうまれる確率のひくさだけだ。
参加賞として駄菓子をひとつえらばせてもらえた。
ネコずきとしては、うれしくもあり、残念でもあった。
せっかくなら、全問正解して どや顔をしたかった。

世の中にはいろんな資格試験があるそうで、
なかにはどうでもよさそうな ご当地クイズまで用意されている。
そんなのでたかい点をとっても なにがうれしいのか
わたしには謎だったけど、きょうの犬・ネコクイズで
全問正解したいという欲がよくわかった。ダジャレではなく。
オスのミケネコは、めずらしいのではなく、
ものすごくめずらしい、というのをおぼえておこう。

わたしがネコずきだからか、
ヤフーのポータルサイトをひらくと、
ネコ関係の記事がいくつもあがっている。
・ネコがお尻を向けて眠っているときの心理3選、とか、
・ネコがすきなひとにしかしない3つの行動、とか
どうせろくでもない記事だろうとおもいつつ、
ついひらいてしまい、まずしい内容にがっかりしてばかりだ。
じっさいによんでみると、わかりきったことばかりかいてあり、
ひらくたびに後悔することになる。
これらの記事をいくらよんでも、
きょうわたしがやった犬・ネコクイズでは、
ひとつも正解がわからないだろう。
9点もとったわたしは、うえから目線で
これら内容ゼロの記事を バッサリときりすてたい。
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posted by カルピス at 21:33 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする