タイヤのもちはこび・レンチでナットをゆるめる、など、
ひとつひとつのうごきはどうということなくても、
4本のタイヤ交換がおわるころになると、
だいぶ腰がはってっくる。およそ50分かかった。
こんど冬がきて、タイヤをかえるころには
わたしは65歳になっている。つまり、前期高齢者だ。
いつまでこんなふうにタイヤ交換ができるだろうと、
さきのことがふと頭をかすめた。
わかいころには、「いつまでも自分の足であるくこと」
なんて老人がいっていると、いったいなんのことだろうと
不思議な気もちできいていた。
60をこえてからは、健康と体力への不安を
身ぢかにかんじるようになる。
認知症や脳梗塞にならなくても、
どうせいつかはなにかの病気で死ぬわけだけど、
そのリアルさがわかいころとはまるでちがう。
50歳のころには絶対におもわなかった不安が
60をこえると完全に自分ごとになってくる。
週に20回のジョギングや水泳、
それにほぼ毎日の「みんなで筋肉体操」をやっているわたしは、
いったいどんな最後をむかえるのか興味がある。
まわりのひとたちは、どんな老人となるだろうか。
心配というよりも、老いをむかえるがたのしみになってきた。
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